【波巻きスパイラル①カット編】これが新規集客700人のデザイン力!今一番売れてるデザインはこう切る!fifth木村允人のメンズヘア理論をほぼノーカットで収録!

パーマ施術後の動きを想定して放射状にセニング

 

~セニング~

セニングは20~25%。

直毛の場合は頭皮に沿うくらい根元からいってOKです。なじませたい場合はコームで浮かして取っていきます。セニングはV字の端の方を入れ気味に、真ん中は残していくような感覚ですね。直毛の場合は、全部上まで刈り上げると浮いてしまいます。クッション材として根元を残しておくことで、浮きながらも丸みが出て収まります。

 

 

僕はフレームカットをする際、まずアウトラインを右、左から決めて前髪のポイントを決めます。その後にトップラインを決めた上で正中線のレイヤーを入れていきます。

 

 

そこからスイカ割りで放射状にレイヤーを入れていきます。そしてセニングという簡易的カットです。大事なのは髪の毛が落ちる位置で切るために放射状に梳かすこと。

 

 

パーマをかけたときに少し上がるので、1cm~2cm弱くらい残していきます。ここで前下がりにしてガッツリモード系にしたい方もいらっしゃると思います。前下がりのラインを作るポイントは、フロントに重みを出すこと。アウトラインを作る時からシェイプを前にかけて手を絞っていきます。これをすることで綺麗な前下がりラインを作れます。

 

 

最初にアウトラインのフォルムを作りづらい方は、ある程度切ったらイヤートゥのポイントを左に合わせます。そこを起点にしてVラインの端と端を繋ぐように角を取ります。

 

 

今回前髪は、Uの字くらいで、パーマで上がることを仮定。目がギリギリ出るか出ないかくらいに。まず後ろからポイントを決めます。この時に少しグラデーションが入るので、斜めに絞って出た角を取っていきます。同様で右も取っていきます。

 

 

~段を入れる~

段を正中線から決めていきます。ポイントはつむじのところから放射で梳かすこと。トップポイントから1線前から段を作っていきます。大体角をちょっととるくらいですね。

 

 

1線目のガイドが切れたら、さっき決めたアウトラインを繋ぐだけです。まずトップとミドルを繋いでいき、その後にミドルとアンダー、アウトラインを繋いでいく感じです。

 

 

次は後ろのカット。頭頂部からさっき決めたポイントをオーバーラップして後ろに持っていきます。前髪と同様に段を付けていきます。上を長くして段で丸みを出すようなグラデーションで作っていきます。同様にサイドも切っていきます。

 

 

僕は片方を全部切った後、お客さまに見せます。なぜかというと切る前と切った後の変化を伝えられるから。お客さまは軽くしたい方が多いので、ついつい美容師さんは梳いてしまいがち。それによって綺麗にフォルムが作れなくなり、パーマがかからない状態になってしまいます。「見た目の軽さ」が欲しいのか、「質感の軽さ」が欲しいのかここで1度確認します。

 

 

fifthのパーマはボリュームを押さえたいところはセニングで抑えて、出すところは出しています。ディスコネクションでつながっていないようなカットにしなくても、全部つながっておきながら全てが収まりのいい綺麗なスタイルになります。ディスコネクションだと持ちが悪いので全部繋げるようにしました。

 

 

次回はパーマをかけていきます。

 

 

 

木村允人 / fifthグループ総店長

 

1988年生まれ。熊本県出身。福岡のハリウッドワールド美容専門学校を卒業後、東京都町田の美容室に就職し、わずか1カ月で退社。2年半のフリーター、読者モデルなどの経験を経て、原宿の人気サロンfifthに入社する。遅咲きのスタイリストデビュー後は、メンズスタイルが人気を博し、売上トップへ。ディレクターなどの要職を経て、現在はグループ5店舗の総店長。

http://www.fifth-5.com/

 

(文/QJナビDAILY編集部 動画制作/トカジショウタ)

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