ターゲットはF2層! 大人の女性客に愛されるサロン作りを探る | 「amiliea by ZA/ZA」

デザイン性がありつつ再現性のあるヘアスタイルが求められています

 

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-30代から40代のお客さまにカットやカラーの提案をするとしたら、どういったものが適切だと思いますか?

 

人それぞれではあるのですが、カットではエレガントなテイストが好まれます。ただし、エレガントすぎると古臭くなってしまうので、カジュアル感を少し加えるのが今のトレンド。また、かわいくありたいけど手入れに時間がかからないほうがいいという要望もよく聞きますので、再現性のあるカット、もしくはパーマをすすめることも多いですね。カラーに関しては、白髪を染めるだけではなく、そこにデザイン性をプラスしてあげると喜ばれます。

 

-お客さまはどんな悩みを持った方が多いですか?

 

やはり、髪にボリュームが出ないとか髪質が変わってきたという声が多いですね。そういうときには、少し値段がはったとしても、効果のあるトリートメント剤を提案し、納得していただいた上で使ったりもしています。また、骨格や輪郭が変わってきて今までのスタイルが似合わなくなってきたという声もあります。そういう時には、目の錯覚を利用したデザインなどを提案したりもしています。

 

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天気の話題をしても大人の女性は会話を楽しんでくれません

 

-お客さまとの会話に関する質問です。大人の女性のお客さまを接客するために気をつけるべきことはありますか?

 

やはり、みなさまそれなりの経験を積まれていらっしゃいますので、シビアな意見をお持ちの方が多いです。鏡越しにスタッフの顔や表情、仕事ぶりを観察されていたりも。ですから日頃からきちんとした言葉遣いをするなど所作には気をつけています。また、必ず敬語を使うことも徹底しています。

 

-お客さまと会話をするために、どんな努力をされていますか?

 

スタッフ同士、情報を共有することでしょうか。お客さまのパーソナリティや趣味趣向、どんな言葉をかけると喜んでいただけるか、どんな生活スタイルの方なのかなど、スタイリストが日常の会話の中から拾い上げたことを、カルテにメモをしたり、朝礼で話したりして全員が共通認識として持てるようにしています。

 

-最後の質問になります。「年上のお客さまとの会話が続かない」と悩みを抱えている若い美容師さんが多いのですが、そんな美容師さんにおすすめしたい“会話が楽しくなるコツ”はありますか?

 

ひとつは「お客さまを観察して褒めてあげること」。「この人のこれが素敵」というのを発見してあげて「素敵ですね」って言うんです。褒められて嫌な人はいませんよね。それをきっかけに、話が広がることも多いです。どうしても困ったときには技術の話をするといいですよ。私たちスタイリストは当たり前にやっていることでも、お客さまは知らないことも多いんです。例えば、シャンプーの上手なやり方とか簡単なセットの方法とか。そういう話をすることでプロとして見ていただけるという効果もあります。「今日は天気がいいですね」なんて話では、大人の女性は楽しめませんから(笑)。

 

-会話に困ったときにしてしまう“天気の話題”はNGなんですね。

 

そうです。“天気の話題”に逃げてはいけませんよ。

 

プロフィール
amiliea by ZA/ZA
マネージャー/黒岩 真由美(くろいわ まゆみ)

美容学校卒業後、ZA/ZAに入社。茗荷谷店でのアシスタントや神楽坂店での店長職を経て、『amiliea by ZA/ZA』のマネージャーに。

(取材・文/酒井美絵子  撮影/QJナビ編集部  画像提供/ZA/ZA)

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