実践! 美容師の働き方が変わる「好感度メイク」ビフォア・アフター
大人っぽくてキツイ印象を与えてしまうのが悩み:吉田美奈さん編
1.ハイライター
ハイライターはやはり小豆2つ分を、同じように第二間接からすくうようにして取るのですが、ここからが田平さんと異なります。田平さんはこめかみにもしっかりとハイライターをのせ、そのまま幅広くスクエア型に目の下へのせていきましたが、吉田さんの場合はエッジのある骨格なので、まず、こめかみにはのせすぎないようにする。そして目の下にかけて、まがたま型になるように、急な角度でのせる幅を広げていきます。
そうしてハイライターを肌にのせたら、同じように別の指でぼかして馴染ませていきましょう。
次に、キツい印象の原因となっている狭いアイホールを明るくするために、ハイライトのアイシャドーを眉の下ギリギリまで全体的にのせます。
みなさん隈やシミ、そばかすを隠そうとして部分的に厚くファンデーションを塗りがちなんですが、それは逆に隠したい部分が目立ってしまうことが多いので、目周り全体を明るくしてあげることが一番大事なんです。
次に、吉田さんはTゾーンのなかでも、特に眉骨が高いので、角張っている骨格を丸く柔らかく見せるためにも、スポンジでしっかりとハイライターを馴染ませましょう。
日本人のメイクは、ファンデーションを顔全体にのばして、顔全体を明るくしますよね。でもそうすると陰影がなくなるため肝心のハイライト効果が出ず、顔のメリハリが出なくなるんです。顔を立体的に見せるためにも、ハイライターはあくまでも顔の中心にだけのせ、それを外側にのばしていくことを意識するといいと思います。
2.テクスチュアパウダー
田平さんと同じく、テクスチュアパウダーをハイライターを入れたところにのせていきます。二人とも若く、元々顔の造りもいいので、色で勝負せずにカラーレスで仕上げて、素材を活かすのがポイントです。
3.フェイスシェード
同じくグレーとブラウンを混ぜたら、こめかみの下にブラシをあて、頬骨までのライン、そしてフェイスラインに沿って軽く滑らせ、エラを削るイメージで筆を動かしましょう。目指すフェイスラインは逆卵型、オーバルフェイスです。
4.チーク
ブラシを立てて、中心から頬骨の張っているところに向かってぐっと削るようにチークを入れます(写真①)。次に、ブラシを寝かせて同じく頬骨を削りながらそのまま下に半円のカーブを描くようにして返します(写真②)。最後に、ブラシに余ったチークを頬骨から下に向かって縦におろし、ぼかしていきます(写真③)。この工程のポイントは、頬骨をしっかり明るくするのではなく、余ったチークで縦のぼかしを入れること。頬骨とエラが張っているとその間が低く見えてしまうので、そうならないためにも、ふわっと血色を入れるんです。つい横に入れがちなチークですが、縦に入れるというテクニックも覚えておきましょう。
5.アイブロウ
アイホールは狭ければ狭いほど男の子のような印象になってしまうのですが、やはり吉田さんも自分で描く眉がアイホールを詰めてしまっているので、眉毛を描くときは眉の上を中心に描くことを意識しましょう。眉山から眉尻を描いたあと(写真①)、眉頭から眉山へ(写真②)。いつもの癖で眉山から眉尻が下がりやすくなりますが、そこをぐっと持ち上げて描くのがポイントです。そしてペンシルの上からパウダーで仕上げる。アイブロウもグラデーションが出ると立体的になります。
この後二人はメイクの残り半分を自らの手で仕上げ…
ついに完成!