2ヵ月で約350名の新規獲得! Instagram のメディア風投稿が人気のsalon dakota豊田章一郎さんのノウハウとは?
Instagramが美容師さんの集客ツールとして定着し、投稿方法などのノウハウもたくさん増えてきました。しかし、お客さまを惹きつける投稿方法は、まだまだ進化中。今回は、「こんなやり方があったのか!」と思わず感心してしまう投稿を行なっているsalon dakota豊田章一郎(とよたしょういちろう)さんのもとへうかがいました。
豊田さんは、ヘアスタイルをカタログのようにまとめた投稿や、「美容師が教えるオススメスタイリングヘアオイル3選」、「エルジューダ使い分け一覧」など、オウンドメディアの記事のような投稿をしています。その目的と効果を語っていただきました。
奈良のサロンから渋谷へ。Instagramでのブレイクが上京につながった
僕は2019年2月に、8年間働いていた奈良のサロンから渋谷の「salon dakota」にきました。大阪の専門学校を出たとき、最初は「地方で勝負したい!」と思っていたのですが、講習やセミナーで最先端のデザインや技術に触れるうちに、一度は東京に出たいという気持ちが強くなってきたんです。「まずは東京のサロン見学から」と訪れたsalon dakotaでオーナーの小谷と話しているうちに、小谷の人間性に惹かれ、ここで働くことになりました。急な話でしたが、直感で「今が動くときだ」と思ったんです。
というのも昨年の6月にInstagramにアップしたヘアスタイルの投稿がブレイクして、フォロワーが一気に増えたんです。そのころから「東京にはこないんですか?」といったコメントやDMが入るようになり、「これなら東京でも勝負できるかもしれない」と思うようになりました。
ブレイクのきっかけになった投稿は、過去にあげた成人式のリボンアレンジ。偶然、ドラマ「花のち晴れ(TBS系)」の登場人物のヘアに用いられました。ブレイク前は、ヘアスタイルやヘアアレンジのプロセスなどをローテーションで投稿する、ありがちなスタイルでしたが、ある日「いいね」が急速に増えて。「なんだろう?」と思っていたら、受付のスタッフが「豊田さんのアレンジがドラマで使われていますよ」って教えてくれたんです。
特にドラマの制作側から連絡がきたわけではないのですが、おそらくネタ元として使ってくださったのではないでしょうか。それで元投稿を再度アップしたところ、1日で4,000も「いいね」がつき、フォロワーが約5,000人から1週間で1万人も増えるという驚きの現象がおきました。「これはチャンスだ」と思い、ドラマの放送中はその投稿を繰り返しアップしました。そうしてフォロワーが増えていくごとに、Instagramの投稿スタイルも、より戦略的に考えるようになったんです。
>やりたいことより、求められているものを。ライター経験により、企画やニーズを考える力が養われた