新しいヒラメキの源! アスリートのように美容師にもウォーミングアップが必要だ-Men’s Lapis KUNIの習慣 後編-

経験積んだ今だからこそ、ウィッグを切ることで初心に戻れる

 

 

アシスタント時代って、練習でウィッグを切るのが当たり前じゃないですか。そこでは、決められた課題にあわせて切るから、もしかしたら面白くないと思うこともあるかも知れない。

 

一方で、僕らみたいにある程度経験を積んでから改めてウィッグを切ってみると、初心に戻れるので面白いと思いますよ。何にもお題がない中で、自由に切るからこそ感じる何かがある。

 

もっとも、僕はそこまで深く考えてウィッグを切っているわけじゃないですけどね。無心でハサミを動かしているし、クリエイティブなものをつくっているかといえば、そうでもないし。

 

ただ、さっきも言ったように「この切り方は良いかもな」と気づくことは確かにある。3年続けたことで、カットの引き出しはかなり増えているような気がしますね。

 

 

とにかく、二日酔いやよほど時間がないときを除いて、3年間ほとんど毎日やっていることだから、やめたら調子が狂うかもしれない。そのあたりも、もう本当に歯を磨くのと同じようなものですね。

 

プロフィール
Men's Lapis

スタイリスト

KUNI

茨城県出身。2021、2022、2023年の3年連続でメンズスタイル部門のカミカリスマに選ばれる。神の手と呼ばれる圧倒的技術力でスタイルを創る美容師。男性から熱烈に支持されており、顧客には一流アスリートも多い。マスクとタトゥーがトレードマーク。

 

(文/外山 武史 撮影/菊池麻美)

 

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