「仕上げにブラシを使わない」が僕の流儀であり習慣 -風と雲の美容室 JUNさんの習慣 後編-

最後の仕上げは80%の完成度を狙う

 

 

美容室で100%の完成度の髪型を作ったとします。お客さまがおうちに帰って、100%の完成度を再現できるかといったら、それは不可能。お客さまが作れるのが80%だとしたら、そこに合わせたほうがいいのではないか、と僕は思っています。100%から80%に下がるのは、20%の違いに思えるかもしれません。だけど、思っている以上に見た目のギャップが大きいからです。

 

もちろん、カット、カラー、パーマの施術においては100%を追求します。むしろ、100%以上でないと、お客さまの簡単なセルフスタイリングでは決まらないんですよね。技術が高くないとできないことなんです。

 

反対にカットが上手くないから、もしくはストレートパーマがしっかりかかっていないから、美容師側のスタイリングテクニックで誤魔化さないといけないという人もいるのではないでしょうか。

 

お客さまが2カ月に1回、サロンにくるとしたら、約60日間で美容師がスタイリングするのはたった1日です。残りは全部、お客さまがやらなくてはいけない。だから僕は、究極的には、自然乾燥で決まるくらいのところまで突き詰めていきたい。「余計なことはしなくても、素材を生かせばきれいになるので、安心してください」と言えるくらいでありたいと思っています。

 

>美容師の力が試される瞬間

 

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