飲食店やゴルフ場からも学びまくれ!日々の習慣がブランドの礎をつくる -GROOMER/S TOKYO 佐藤龍の習慣 後編-
3店舗全体でスタイルを即共有するサロンの文化
「スペインカール」以外のスタイルも、「スペインカール」を求めていらっしゃるお客さまのニーズに合わせて生まれてきたものが多いです。例えば、夏場やスポーツをする方々は、前髪が邪魔にならないスタイルを求めているので、そうした需要に応えたスタイルも提案しています。そうして生まれたのが、髪を上げた感じで雰囲気のある「ラルフカール」。短めのレングスでパーマをかけて海外風のスタイルを作り出した「ショートハーパー」もあります。
個人的に、世間一般のニュアンスパーマやセンターパートは、名前が意味する対象が広すぎると思います。それでは差別化できっこない。僕らのスタイルは細かくレングスやパーマを調整しながらオリジナルのスタイルをつくり、それに名前をつけています。つくったスタイルを発信すると、スタッフ同士でも「あのスタイルかっこよかったですね!」とか、「このスタイルはちょっと緩めのラルフカールなんですか?」という感じで話が広がるんです。
こうした試行錯誤の中で「これ、いい感じだね」とスタッフ間で共感が生まれるのも楽しい。「スペインカール」や「ラルフカール」「ショートハーパー」など、うちが打ち出しているスタイルは、3店舗全体で新しいスタイルができるたびにすぐに共有し、全員ができるようにしています。
新しいスタイルや成功事例を打ち出していくことで、スタッフ一人ひとりが「自分の使命」としてそのスタイルに取り組み、一定の成功を感じてくれる。これが、僕たちの習慣であり、GROOMER/S TOKYOのカルチャーの礎なんです。
- プロフィール
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GROOMER/S TOKYO 渋谷店
代表/佐藤 龍(さとうりゅう)
宮城県出身。高校卒業後に上京し、老舗メンズ専門サロン・メンズタロー(現・株式会社Neolive)に入社。同時に日本美容専門学校通信科に入学し、働きながら美容師免許を取得。1年目のワインディングコンテストで全国優勝を受賞し、25歳で店長に就任。そこから海外のバーバースタイルを意識したサロンへと変革し、SNS発信をスタート。2021年に編み出した「スペインカール」が大注目され、現在は月450〜500名の顧客を担当。趣味はゴルフ、筋トレ。
Instagram:@ryu__sato
(文/外山武史 撮影/松林真幸)