“美容師あるある”で大注目を集めるも、インスタ集客は眼中にナシ! フリーランスとして活躍する、natsuoさんってどんな人?

 

美容師さんのSNSといえば、トレンドヘアやメイクなどおしゃれな投稿が一般的ですが、フリーランス美容師のnatsuoさんが投稿しているリール動画は…ちょっと変。コミカルな小芝居に笑ってしまう“美容師あるある”や、ジャンプをしながら空中で施術をする様子(!?)など、楽しげな雰囲気とユーモアに満ちています。

集客やブランディングが目的とも思えない一連の投稿はどのように生まれたのか、そしてnatsuoさんがそれを続けている理由は? お客さまはもちろん、美容師さんまで惹きつけるnatsuoさんのお人柄や、バズった“美容師あるある”が生まれた経緯まで、その真意に迫った注目のインタビューです。

 


 

明るくてお調子者な自分らしさをSNSで表現できたのは、フリーランスになってから

 

 

僕は美容師としては今年で10年目になります。ただ、僕の存在を多くの方に知ってもらうきっかけになった“美容師あるある”のような、自分らしい投稿がSNSで出来るようになったのは、実はフリーランスになってからなんですよね。

 

僕が美容学生だった頃は、おしゃれな美容師が読者モデルとして活躍していたんです。雑誌の『CHOKiCHOKi(チョキチョキ)』では、そんなモデルの中から選ばれた人に、おしゃれキングという称号が与えられていました。そのおしゃれキングになりたいという思いで、おしゃれを頑張ったり原宿に通ったりと、突っ走っていたんですよ。結果的に、2014年には実際におしゃれキングになることが出来て、夢が叶って本当に嬉しかったのを覚えています。

同時期に写真にハマって、一眼レフで作品撮りをするようにもなりました。そこからは外部のフォトコンテストに入賞したり、「誰にも負けたくない!」と、いろいろなことにチャレンジしては、それなりの結果を収めてきた順調な学生時代だったんです。

ところが、新卒で入社した都内の有名店では、それまで上手くいっていたことがなかなかそうはいかなくて…。もちろん、美容業界は厳しいものだとわかってはいたのですが、このまま同じところで働き続けたら心が折れてしまうという危機感から、3カ月ほどで退職してしまったんです。

 

 

その後は半年間のフリーター期間を経て、知り合いの伝手で代官山のサロンに就職しました。小規模なサロンでしたが、それが自分には合っていたのだと思います。4年間働かせていただいて、スタイリストデビューもそこでしました。

ただ、フリーランスという働き方を知ったとき、直感的に「自分に合った働き方かも」と感じたんですよね。フリーランスの可能性を考えたときに、会社に所属していたらできないようなアイデアがたくさん湧いてきたんです。

例えば、施術中は自由に過ごせるように、サブスクの動画サイトが見られるiPadを置きたい、次回予約や紹介をしてくださったお客さまになにかサービスしたい、と考えても、社員の場合は周りとの兼ね合いや会社の都合でなかなか実現できません。そうしたアイデアを形にしたかったこと、売上や自分が提供する技術やサービスのことを考えて、2019年の10月にシェアサロンに移ることにしました。そしてその結果、すごくのびのびと働けるようになったんです。

 

 

あるある動画での僕を知っている方には意外かもしれませんが、僕は、目上の人からの見られ方とかをすっごく気にするタイプ。気を遣いすぎてしまって、調子に乗れないんですよね(笑)。メンタルが強い人って、目上の人の前でもうまく調子に乗れると思うんですけど、自分はそれができなかったんです。会社に所属している状態だったら、“美容師あるある”みたいなおもしろ投稿はできなかったと思いますね。

なので、今までの美容師人生を振り返ると、フリーランスになって組織のしがらみから解放されたことが大きな転機になったと思います。

 

>SNSはでは自分のやりたいことを楽しんで、集客はオフラインの繋がりを大事に

 

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