批判も受けたし、屈辱的な思いもした。それでもクリエイティブ人生を貫いた理由―ヘアメイクアーティスト・かあこさんの哲学

「かあこさんに会いにきてん」とたくさんの人に言ってもらえる私でありたい

 

 

たくさんの仕事を手がけてはいますが、私はサロンワークが大好きです。髪を切ることはもちろん「かあこさんに会いにきた」という言葉がとても心に響きます。今後は、髪を切りにくるのは後づけでもいいから「なんかお腹すいたから、かあこさんに会いにきた」と言ってくださるお客さまを、私はおにぎりを作って待っている。それくらいの関係を作りたいですね。活動拠点のメインである「SOHO」はもちろん大切にしながら、本当におにぎりを食べながら「そろそろ髪切ろっか」みたいなペースができたらいいなと思っています。

 

今はたまたま美容という道に携わっていますが、自分がその気になれば、何だってできる気がするから、人がハッピーになる仕事なら何でもやります。もちろんコンテストにも参加し続けますよ。私は今のスピード感を保ちながら「明日死んでもいい」というテンションで生きているんです。まだやりたいことがたくさんあるから、死ねないんですけどね(笑)。

 

プロフィール
かあこ

1975年京都生まれ。高校時代から姉の経営する美容室でアルバイトをはじめ、卒業後はその美容室に就職。7年間の所属ののち、2001年に滋賀の「SOHO」のオープニングスタッフとして参加。2012年社内独立を果たし、現在はフリーランスとして活動中。セミナーやコンテスト審査員、プロダクト開発など多岐に渡り活躍する。自身もコンテストに多数出場し、これまで2003年の「ウエラ トレンドビジョン」グランプリ獲得をはじめ、JHAでノミネートをし続けるなど、数々の賞を受賞している。

(取材・文/沖島麻美 撮影/河合信幸)

 

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