ヘアサロン業界のいぶし銀? カキモトアームズ・トップヘアカラーリストのお仕事に迫る

髪色の医者のように、お客さまに寄り添っていきたい

 

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-カラーリストのいないサロンでは、1人の美容師がカットもパーマもカラーもしているのですが、「カキモトアームズ」のようにカラーの専門家がいると、どのような利点があるのでしょうか?

 

「カラーリストのいないサロンでは、時間的な問題、スキル的な問題で、やりたいカラーリングを諦めてしまうことも多いと思うんです。でも専門知識を持ったカラー専任のスタッフがいれば、カラーリングにしっかりと時間を取ることができ、また、お肌や瞳の色に合わせたその方だけの似合わせをすることができます。薬剤知識も豊富なので、お客さまにも安心してもらえるし、再現性も考えたカラーを提案できます。それこそ、髪色のお医者さんのように『今の状態だったら、本日はここまでの施術内容にした方がキレイになります!』とか『今日はこれくらいにしておいて、次にこうしましょう』など、先を見据えた話ができるのも強みだと思います」

 

-髪色のお医者さんですか。それは心強いですね。でも、スタイリストとカラーリストが分かれていると、それぞれの意識の共有が大変ではないですか?

 

「確かに、それはあると思います。個々の事例に関して言えば、できるだけ一緒にカウンセリングすることで、お客さまのご希望をスタイリストとカラーリストが共有するように心がけています。

 また、全体を通じて、うちのサロンでは、スタイリストに向けて『こういうカラーをするとこうなります』とか、『これをしたいときにはこういうカラーをします』とか、色々な知識を常々アウトプットしているんです。ですから、スタイリストもカラーの知識はかなり豊富だと思いますね」

 

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-そのほかに課題はありますか?

 

「そうですね。カラーリストがいることで、カラーの時間が取りやすいと思うんです。ただ、お客さまの大切な時間をいただいているので、できるだけ手際よくカラーリングできるようにしていきたいなと思っています。

 

カラーリストにとって、『時間がないからカラーはしたくない』というのが一番もったいないなと思うんです。カラーをしたくない信条の方もいるし、髪を絶対に傷めたくない方もいるので、それは仕方ないと思うのですが、『時間がない』というだけでカラーを避けられてしまうのは悲しいし、それはこちら側の力不足だと思うんです。だから、カラーはムダなく、スピーディに。カラーリストもアシスタントもなく、皆が『こういうときはどうしたらいいのか』『次の行程はどうなっているのか』など、日々のサロンワークのなかでしっかりと教育していきたいと思っています」

 

-できるだけスピーティーにという以外に、カラーリングに関して、力を入れていることはありますか?

 

「お客さまを飽きさせないこと、つねに新しいものに挑戦していくことですね。具体的には、『フリンジライツ』というカラーリング方法をもっと広めたいと思っているんです。デザインカラーのひとつなのですが、表面ではなく、えり足や耳上あたりに、メリハリの効いたハイライトを入れることで、インナーからしっかり立体感のあるカラーが楽しめるんです。機能的にも優れていて、アレンジ次第でカラーを見せたり、隠したりできるので便利でもあるんです」

 

篠田さんがオススメする『フリンジライツ』

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>カラーリストとして、これからやりたいこと

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