ブランド名に頼らず、信頼する人のセンスを信じる—美容師のカバンの中身 Cocoon VANさん

PICK UP ITEM | トートバッグ
ブランド名という不確かな音に頼らず、「人」というセンスを信じる

 


今日持っているトートバッグは、お客さまに紹介していただいたボヘミアンズというブランドのものです。独創性があっておもしろいし、コーディネートのアクセントになっていいんですよね。初めは緑のバッグを購入して、気に入ったので今日持っていた赤いバッグを2代目として手に入れました。

僕にとって大抵のブランドの名前は、不確かな音でしかありません。それよりも「人」のほうが、確かなものだと感じています。

だから何かを自分で買うときは、信頼している人からの紹介がきっかけになることがほとんど。今日お見せしたバッグの中身も、ほとんど「誰かの〜」という枕言葉がついているものばかりでしたよね。僕がその人のセンスを好きだと感じていたら、もう、それが信用の証なんです。ブランド名も価格も気にする必要がないんですよね。

 


それに人のセンスにあやかるのって、けっこうおもしろいですよ。自分の好みだけで選んでいると、いつも同じものになりがちで、40年も生きていると飽きてくるんですよ。自分では選ばないもの、意外なもの、そういうものが意外と周りから褒められたりして、自分のことを知るきっかけになったりもします。たまには、そういうモノ選びもおすすめですよ。

 

プロフィール
Cocoon
代表/VAN

1972年生まれ。長崎県出身。大村美容専門学校通信課程卒業。福岡市内にて『TONI&GUY』に勤めた後、上京。『DaB』『Double/HEARTS』を経て、2009年に東京・表参道に『Cocoon』をオープン。

 

(取材・文/福田 真木子 写真/吉楽 洋平)

 

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