【10分カット】注目のCOA三瓶大志テクニカルディレクターが参戦!まっさらなウィッグが最速でグラボブに。撮り直し修正一切ナシの一発撮り動画をYouTubeにて公開中
それでは10分カット、スタートです!
ここからは【完全ノーカット】のカット動画に合わせて、三瓶さん自身による生解説でお届けします。
左側からパネルアップ、頬くらいの高さを狙ってカットしています。そのままバックに向かい、最初のウエイトを決めていき、サイドへと繋げていきます。仕上がりはアシンメトリーなので、右側は長めにしています。
今、ウエイトを決めたところから、ネープ、アウトラインのデザインを作っています。最初にリフトアップで決めているので、そこに合わせてアウトラインを決めています。
ここから指1本分ずつリフトしていて、トップのフォルムに繋げていきます。ここは指7本分のイメージです。そこからバイアスで上のフォルムとアウトラインを繋げて、グラデーションを決めます。
サイドは耳後ろから指3本あげてカット。そうすることでバックのウエイトとピッタリと合ってきます。
ここでチェックカット。耳後ろに合わせてチェックしていきます。逆側も同様に、アウトラインとウエイトを合わせていくように、バイアスで出てきた角を切っています。自分で言うのもなんですが、こうして映像で見ると、我ながらカットが早くてビックリしています(笑)。10分カットなので足速にカットしていますが、お客さまにはガシガシと切るのはダメですから(笑)。
次は耳上です。この時、落ちる位置でカットしているので、指の角度で前下がりを作っていきます。そうすると無駄な工程を踏むことなく、そこでアウトラインができます。そして耳後ろでチェックカットします。
トップのチェックをしていきます。目視して、リフトが足りない箇所の角をとっていきます。
下から梳かし、まっすぐに引き上げています。ここで出てくるところの角をとることで、一番上に残っているグラデーション部分をとることができます。
今、左が短め、右を長めにしているので、ちょっとバランスをとって、前髪は右が短く、左は長くしてアシンメトリー感を演出します。細かいチェックをしながらバランスを見てカットしています。バランスの比率があるので、顔が出てくる面積と、髪の毛が被る面積を確認します。
ここでベースブローのためのスタイリングワックスをつけてブローしていきます。ブローする時も余計な丸みはつけず、ロールブラシの丸みだけでやっています。ブローしている位置は、フォルムを作るミドルからオーバーまで。毛先の先まで熱を当てることでキュッとしたアウトラインに仕上がります。
ここでブラシを変えます。今使っているのは、チックブラシです。ウィッグは襟足が浮きやすいので、それをブローで抑えています。ここでスタイリング剤をもう一度つけ、ツヤとまとまりを作っていきます。
スタンドクランプを上げて、目線の高さに設定します。自分と同じ目線からアウトラインチェックをしていくためです。指1本2本とあげてカットしているので、アウトラインが必ずズレます。ここではズレている部分を狙って作っています。アウトラインを整えても、ワンレングスというわけではないんです。ズレを切ることで、グラデーションがちょっと縮まっただけのこと。グラの積み重ねはできている状態になっています。
この時、アウトラインのどこを切ればいいのか迷う方も多いと思います。スタートとゴールをしっかりイメージして切っていきます。今回は前下がりなので、三ツ襟から首の後ろまでしっかりくびれ・えぐりを作って、そこから前下がりで繋がっていくというのを頭の中でイメージして切っています。
この時もハサミの入れ方を変えています。真っ直ぐ切っていたり、逆に内側に入れたり、外側に跳ね返したり。様々な方向でハサミを入れています。そうすることでアウトラインが整います。近くにいると全体のデザインを確認できないので、少し目線の距離を離して確認するといいと思います。
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三瓶 大志 さんぺいたいし
COA トップスタイリスト/テクニカルディレクター
福島県出身。ワタナベエンターテインメントスクール卒業後、芸能活動をしながら福島県高等理容美容学院卒業。理容師免許を取得して上京し、都内のユニセックスサロンに入社、6ヵ月でデビュー。コンテストにも積極的に参加し、21歳でカットコンテスト優勝。アメリカで開催されたクラスルームにてJapanチームに入る。10年目に退社し、半年のフリーランス期間を経て2022年9月『COA』に参加。ベーシックカットのオンラインサロンを主宰するほか、外部カット講師も務める。
Instagram:@tai43pei
(動画制作/トカジショウタ)
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