【シャウルデッサン東京進出】CEO黒木利光さんがQJ初登場!イノベーションは情熱的デザイン思考がマスト。今の想いをリアルに語ります
18歳で美容業界に足を踏み入れ、24歳で大阪にブランドサロン『CHARLES DESSIN(シャウルデッサン)』を立ち上げた黒木利光(くろきとしみつ)さん。17年後の2021年10月、東京・表参道に出店を遂げました。コンテスト優勝歴多数、世界大会3度出場という圧倒的な技術力で、単価7万超え、年間個人売上2億超えの業界屈指の美容師です。東京に進出を決めた理由や常識を超えたサービス、お客さまへの想いなどを、ピカピカの新店舗に伺って率直に語っていただきました!
23歳まで毎週セミナー通い。現場で実践して、スキルを磨く
今の『シャウルデッサン』は24歳でオープンさせましたが、実は最初に起業したのは21歳のときです。当時勤めていたサロンの接客マニュアルにどうしても納得いかなくて、それなら自分でお店をやるしかない!と。それで、自己資金200万と国から大金を借りてスタートしましたが、あの頃はちゃんと考えていませんでしたね。いろいろ難しかったですし、2年くらいは毎週セミナーに通い、カット、カラー、パーマなどすべての技術を学びました。それをサロンワークでお客さまに実践して、スキルを上達させていった感じです。それをずっとやり続けました。
コンテストに出ていたので、思い通りの色を出すためにあれこれ考えるんですよね。どうしたらブリーチがムラにならずに塗れる? どうしたら髪が傷まず染められる? とか。それで、丁寧に薬剤を塗ることだったり、技術やケミカル知識の必要性を痛感したんです。サロンにもハイトーンをしたいというお客さまが来てくれるようになりましたが、しっかり髪をケアできないと再来に繋がらない。だから、必然的に知識と技術を磨きました。
24歳になって『シャウルデッサン』を立ち上げたんですけど、当時はブリーチという教育カリキュラムがなかった時代。お店をスタッフに任せてロンドンやニューヨークに2週間くらい行って、サスーンのアカデミーで勉強しました。それを大阪で教えていたら、当時はそれがセンセーショナルだったみたいで、全国的にセミナーをやらせていただくようになっていったんです。
施術をしていると、どこかに矛盾点が出てくるんですよ。それを「どうやったらうまくいくんだろう?」と考えて答えを出していたら、独自の理論ができちゃいました。例えば、ストレートパーマだったら一般的にはアルカリと還元というのがあるけど、僕にはもうひとつある。そういう一つひとつ積み重ねて得た知識を、セミナーを通して広く共有しています。
>より価値のある時間を提供したくて、施術の間にワインと食事をサーブ
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