誰でもB’zの稲葉浩志さんのヘアにする噂のイケメン美容師に バズるまでの軌跡や稲葉風ヘアの極意を聞いてみた!
2022年から23年にかけて大バズりし一躍有名人になった「誰でもB’z稲葉風ヘアにしてしまう美容師」ことnex the salonの吉田駿さん。カットやカラー、パーマなどの技術に特化するのではなく、B’zの稲葉浩志さんに特化(?)するというぶっ飛んだ考えにどのように行き着いたのでしょうか。あまりにも謎すぎます。ということで、ご本人に直撃取材しました!
技術で負けても、B’zへの熱量なら誰にも負けない!
編集部:早速ですが、どうしてB’zの稲葉さん風ヘアをつくるようになったんですか?
吉田:正直、美容師として自分が特化できるのがそこしかなかったというか。カラー技術を磨いてハイライトに特化した時期もあったんですが、自分より実績がある人がいっぱいいたので、そこで抜け出すことは難しいと思ったんです。
じゃあ、僕が熱量を持って取り組めるのは何かと考えたときに、浮かんできたのがB’zでした。本当に4歳、5歳くらいの時からずっと好きで、熱量は誰にも負けないと思います。それを美容と絡めることができたら自分自身も楽しいし、同じようにB’zが好きなお客さまがきてくれたらめちゃくちゃ盛り上がるんじゃないかと思ったんです。自分の好きなことを仕事につなげてお客さまと楽しめたら最高だな、と。細々とやっていけたらいいかなと思っていたんですが、思いのほか反響があってかなり驚いているのが実際のところです。
編集部:ハイライト推しのときとは、リアクションが違いますか?
吉田:違いますね。ハイライトの投稿をしていたころはInstagramのフォロワーが5000人くらいでしたが、B’zのファンの方に認知されてからは1万1000人以上に増えました。稲葉さんみたいになりたい人ってこんなに多いんだと思いましたね。
今は稲葉風ヘアのビフォー・アフターを「稲葉前・稲葉後」で紹介しています。それがバズった要因です。実は去年の5月から稲葉さんの全国ツアーがあり、注目されるタイミングだったので、「ここだ!」と仕掛けたんですよ。
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Instagramでの稲葉前、稲葉後。稲葉さんに大変身。
ちなみに、ハイライトの写真をアップしていたときも、歌詞をもじったテロップを使ったりしていたんですが、かなり滑っていました。「いらない赤み捨ててしまおう(LOVE PHANTOM)」「鏡の中の目立つ白髪を見る(裸足の女神)」とか、全然伝わらなくて。
それで、試しにウィッグに稲葉さんのお顔をつけて、稲葉風ヘアをつくってみたところ、とても反応がよかったのでちょっとやってみようかなと思ったのが、振り切ったきっかけでしたね。
稲葉風ヘアのコツは「美容師のエゴ」を入れないこと
編集部:稲葉風ヘアをつくるコツはあるんですか?
吉田:あんまり偉そうなことは言えないんですけれど、大前提としてあんまりさっぱりさせすぎないところですね。美容師さんの視点で「ここもうちょっとセニング入れたほうが収まりよくなる」って思うところも、あえて入れないようにします。正直、キャリアのある美容師さんに技術で勝つことはできないと思っています。だからこそ、稲葉さんヘアへの細かいこだわりで差別化していきたいんです。
お客さまが稲葉さんのヘアにしたいのに、美容師が収まりやすいヘアにしてしまうのはある意味エゴだったりするので、本当に稲葉さんに見えるかどうかにフォーカスしています。ちょっと何言っているのかわかんないと思うんですけれど(笑)。
編集部:美容のセオリーより稲葉さんにどう近いかを優先させたスタイルなんですね。稲葉風ヘアはどうやって研究しているんですか。
吉田:動画や画像を見て、どういう構造になっているのか研究してきました。どうやって切っているのかわからないから、トライアンドエラーでやるしかなかったですね。今も、ご本人の髪を切っている方と、全く同じ切り方なのかはわからないんですけれど、お客さまが見るのは最終形態だけなので、切り方が違ったとしても稲葉さんに近づけるように努力するしかないのかなと。
編集部:先輩たちは、吉田さんの努力をどんなふうに見ていたのでしょうか?
吉田:色々と応援していただいています。技術的な面もそうですが、ビフォーアフターを「稲葉前・稲葉後」にしたのは、先輩のアイディアなんですよ。
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