センス溢れるクリエイティブ美容師の中身を大解剖! −ブレイン解剖−第5回GALA泉 貴寛(いずみ たかひろ)さん
技術力やデザイン・センスに定評のある美容師さんの頭と心の中は一体どうなっているのか? QJナビDAILY編集部では、第一線で活躍されているクリエイティブ志向の美容師さんの中身を徹底解剖。どんなことにインスパイアされているのか、どこからおしゃれなアイデアが生み出されるのか、ディープに解剖します。
ブレイン解剖第5回は、渋谷のヘアサロンGALAでディレクターを務める泉 貴寛(イズミ タカヒロ)さん。バレイヤージュやハイライトの技術に定評があり、最近ではショートスタイルでも注目を集めている泉さんのセンスの源となるマインドやカルチャーについて、伺いました。
検索画面の中からタッチしたくなるスタイル写真をつくる
雑誌などでもお仕事をいただく一方で、Instagramにヘアスタイルをアップするのもいろいろ工夫して取り組んでいます。
お客さまの場合、検索画面でヘアスタイルを探すことが多いと思うので、そこでどう人の目を惹きつける写真を載せられるかが勝負です。
僕の場合、一気にフォロワーが伸びたのは、3年前に投稿したボブの作品撮り写真。そこで手応えを感じたので、Instagramはそのときどきで工夫しながら続けています。
余白が多くてワンパターンな写真は、具体的なイメージができないので、スルーされがち。そこで、1枚目にはサムネイル的に一つのスタイルのバックショットやアレンジスタイルをコラージュして載せ、2枚目以降はそれらの写真が大きく見られるようにしています。そうすると、「こういう風にかわいくできるんだ」とお客さまが具体的にイメージできるようになります。
文字の入れ方もこだわりがあり、サムネイルでは読めるか読めないかくらいのサイズにしておいて、2枚目以降の大きな写真ではっきりと読めるようにしておくと、写真がタップされやすい。内容も、当たり前のことでも書いておくと伝わりやすくていいと思います。例えば、「根本が伸びてきても気にならないスタイルです」とか、「赤みが気になる人におすすめのカラーです」などと書いておくと、お客さまも自分のことに引き寄せて考えられるんですよね。
撮影はiPhoneのカメラで、文字入れはVont(フォント)というアプリでしています。
Instagramには、ヘアスタイルだけではなく、自分が手掛けた仕事のことも紹介するようにしています。雑誌などの仕事をしてそれをSNSで紹介すると、次の仕事に繋がることもありますし、お客さまにも喜んでもらえます。「自分の髪を担当している美容師はすごい人なんだ」と、お客さまが自慢できる美容師でいたいですね。