センス溢れるクリエイティブ美容師の中身を大解剖! −ブレイン解剖−第4回whyte浜本忠勝さん

 

技術力やデザイン・センスに定評のある美容師さんの頭と心の中は一体どうなっているのか? QJナビDAILY編集部では、第一線で活躍されているクリエイティブ志向の美容師さんの中身を徹底解剖。どんなことにインスパイアされているのか、どこからおしゃれなアイデアが生み出されるのか、ディープに解剖します。

 

第4回は、昨年原宿にこだわりのサンドイッチやコーヒーなどを提供するカフェを併設するヘアサロンwhyteをオープンした浜本 忠勝(はまもと ただかつ)さん。独立前はニューヨークのコレクションでヘアメイクを務めるなど、常にクリエイティブな仕事で注目を集める浜本さんのセンスの源となるマインドやカルチャーについて、伺いました。

 


 

心がけているのは、「背景が想像できる」作品作り

 

 

作品作りでは、背景やストーリーが想像できるものを目指しています。例えば、写真を見たときに 「ニューヨークの街中にいそうな女の子だな」「 LAのような西海岸を歩いていそう」とか、印象や雰囲気が伝わるように作品を作っていますね。なので、海外に行ったときは街の人たちをよく観察したり、映画を見るときには、建築物や小道具などから年代を想像することもあります。

 

あとは、洋書や写真集といった紙媒体も昔から好きだったので、そういうものからヒントを得ることが多いです。

 

 

僕は、“マニアックなミーハー”になりたいと思っていて、とにかくなんでも自分の目で見た上で、さらに深掘りしていくということを心がけています。そうして蓄えた知識は、他の人にはない着眼点となるので、作品を作ったときにも、それが背景として感じてもらえるといいなと思っています。

 

「ヴィーガンビューティー」というスタイルに影響を与えたのは、ニューヨークでの経験がきっかけです。ニューヨークにある多くのレストランでは、通常のメニューとは別にヴィーガン向けのメニューも用意されています。それぞれのお客さまのライフスタイルに合わせて店やスタッフが柔軟に対応しているんですよね。そういった点が、東京はまだ遅れているなという印象があり、自然由来のプロダクトを使い、心も体も”自然体”でいられることをサロンのコンセプトの一つにしました。

 

whyteではこだわり抜いたオーガニック製品を扱っている。

 

トータルで5回ほどニューヨークへ足を運んでいるのですが、行くたびに毎回違う街のように感じます。もちろんヘアメイクの仕事で行ったので、観光のように楽しみで行くというよりは、修行です(笑)。

 

 

海外のコレクションでヘアメイクをやるというのは、僕の夢だったし、一時期はそれ一本でやっていきたいと考えていたときもあったんです。でも、その気持ちが変わったのは、ニューヨークで、海外の仲間みんなから日本ことをよく聞かれたから。「東京はどうなんだ?」「原宿では何が流行ってるの?」「渋谷って実際どんな街なの?」と、そのエリアの特徴や旬のトレンドを質問されました。それで東京って海外のかたにとっては、気になる魅力的な場所なんだな、と知ることができました。ちょうどそのころ。独立を考えているタイミングでもあったので、大切なお客さまを置いてすぐ海外に行くというよりは、まずは原宿をベースにライフスタイルを上質にするサロンを開こうと思ったんです。

 

>浜本さんのセンスの源となるカルチャー&マインドを紹介

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