大手サロンを辞め、一発逆転を狙いロンドンへ。留学で得た確かな自信とは?―GARTE ISSEYさんの働く理由

 

次世代のサロンリーダーを期待される若手スタイリストに聞く「このサロンで働く理由」シリーズ。今回は、「GARTE」のアートディレクター、ISSEY(いっせい)さんを訪ねました。

 

「美容師をやるからにはトップを目指したい」と、大手サロンを退社して、美容の聖地・ロンドンのサスーンアカデミーに留学したISSEYさん。その選択は間違いなかったようで、大きな自信につながったと語ります。半年に渡る留学経験から得たもの、そしてこれからの夢などをISSEYさんにお話いただきました。

 


 

モテたくて美容師を目指した。しかし次第に「自分の技術で人を喜ばせたい」と思うようになる

 

 

美容師になりたいと思ったのは本当に単純で。ただ「モテたい」と思ったからなんです。中学2年生くらいから色気づいてきて、初めて地元のヘアサロンに行きました。そのときにカットしてくれた美容師さんが、おしゃれで切ってる姿もかっこよかったんです。「美容師って絶対モテるんだろうな」と思ったのが、一番のきっかけでした。そこからファッションにも興味が出てきて、髪の毛のセットを自分ではじめたりもしました。公園で友だちのカットをしてあげたこともあります。そのとき、友だちが思いのほか喜んでくれて、「自分の技術と自分の好きなことで人を喜ばせられるってすごい」と思ったのを覚えています。

 

高校を卒業後は、地元の専門学校に入学しました。その専門学校の研修旅行先で行ったのがロンドン。もともと、ロンドンテイストは好きだったのですが、現地に行き本物に触れることであらためて、昔のスーツファッションなど、ロンドンのファッションが好きなんだと実感しました。美容に関しても、NYやパリという選択肢もあったけれど、堅実なカット技術を得るならロンドンなのかなと。最初のきっかけは「モテたい」でしたが、そのうち考えが変わりました。僕は、やるからには後悔しないように全力でやりたいタイプ。また、目立ちたがり屋だったので「周囲に認められたい」という想いも強く、「やるからには一番を目指したい」と思うようになったんです。

 

一番になるためには、飛び級するしかない。一発逆転を狙い留学を決意          

 

 

専門学校卒業後はGARTEとは別のサロンに入社し、そこで3年ほど働きました。オーナーのATSUTOSHIとはもともと、そのサロンで出会って、一緒に働いていたんです。そのうち、彼はロンドンのサスーンアカデミーに留学して、帰ってきてからサロンをオープンしました。

 

ATSUTOSHIとは同期で仲がよかったので、彼がサロンをオープンしてからもよく飲みに行ったり、サロンで練習をさせてもらっていたりしていたんです。そのときに、ロンドンでの生活のことや、どんなことを学んだかを教えてもらいました。留学後の彼は驚くほどスキルアップしていたし、体型もすごく大きくなっていて(笑)。留学が楽しかったことが伝わってきました。

 

僕のほうはというと、少し行き詰っていました。所属していたサロンのトップの人たちは本当にすごい方ばかり。憧れていましたし、追いつきたいと思っていたのですが、人数も多く、上が詰まりすぎていて、このままサロンに居続けても追いつける気がしませんでした。「追いつくためには飛び級するしかないな」って思ったんです。「世界一のレベルを自分の目で見て、体験してみたい。そうすれば、一発逆転できるんじゃないか」って。「僕もサスーンアカデミーに留学したい」という気持ちが強くなりました。

 

>「長い人生だから、一度くらい挑戦してみたい」夢を叶えるためにロンドンへ。

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