ブログを書いてるだけでお客がくると思うな!プロブロガーの美容師ブログ診断
改善方法は?
まず笹川さんに問いたい質問は、
「なぜブログをやってるのか?」
「どのくらいの時間をブログに裂けるのか?」
です。
おそらく「なぜブログをやってるのか?」に対する返答は「指名のお客さまがほしいから」だと思います。そして自分のファンになってもらい、ゆくゆくは独立も・・・と考えておられるかもしれません。
そして「どのくらいの時間をブログに裂けるのか?」ですが、おそらく現在は一日に30分以下でしょう。正直、今後もこの程度の時間しかとれないようであれば
ブログをやめたほうがいい
というのが明確な答えです。一日に30分だけ、ちょこちょこっとブログの更新をするようでは、ブログはブログとしての価値をもちません。それなら、同じ時間をインスタグラムやツイッターでの更新に使う方がいい結果が得られるでしょう。
そうではなく、一日に1時間、あるいは週に一度3時間ほどの時間を使えるのであれば、まだブログをがんばる価値はあります。
ブログの価値とは、
「検索で見つけてもらうこと」
「自分のホームとなる場所があり、過去記事も見てもらえ、ファンになってもらえる」
ことにあります。
現状では検索ではほとんど読者はきていないでしょうし、過去記事を見られても、文章のクオリティは高くないので、そこからファンになってもらうことはありません。過去の写真を見てもらうのはインスタグラムでもできますから。
よって、「今後、毎日1時間か、週に一度3時間ほどの時間をとれない、取る気がない」のであれば、ブログをやめてSNSにだけ取り組みましょう。これは別に悪口ではなく、本当にその方が合理的なのです。
もし、それだけの時間が取れるのであれば、改善点を紹介します。
笹川さんのブログの文章を散々こけおろしましたが、とてもいい記事もあります。これらなどです。
【仕事道具】今のハサミは本当に気に入って使っております。
https://sarajuteruru.amebaownd.com/posts/1196239
【スモーキーアッシュ】毛先のくすみ感が抜群!【デザインカラー】
https://sarajuteruru.amebaownd.com/posts/1037298
上のハサミの記事は、普段聞けない美容師さんの内情というか、心情を知ることができます。
この記事のような内容を、カット中にベラベラと話されては「おまえのハサミのことなんか知らんわ」と思われて終わりですが、ブログ記事として書くと不思議と「そうなんだ、そうなんだ、へ~」と思われます。
もちろんこの記事も、もっともっと文字数を増やして、こだわりとか他のどんなハサミと比較したのかとか、過去にはどんなハサミを使っていたのかとかを書いたほうがいいです。
そうすることで、読んでくれた人に「こんなひとなんだ」と、感心を持ってもらえ、信頼してくれるようにならなければいけません。
下のスモーキーアッシュの記事は、「こういう気分のお客さまから」「こういう要望を受け」「こうしました」という流れが書かれていて、とても参考になります。
髪を切りに行く人は、「自分がこのひとにお願いしたとき、どのような経験をすることになるのか」を気にしています。そこで、この記事のように「こういう要望を受けたので、こうした」ということを丁寧に書いていると、お客さんは参考にします。
これ以降のフォト系の記事だと、写真を羅列していて、「こうしました!」と書いているだけのものがほとんどです。確かに写真は綺麗なのですが、それではヘアカタログを見ていた方がよっぽど綺麗です。
笹川さんのカメラ技術は確かに高いですが、ヘアカタログには勝てません。
なので、「こういうお客さま(新規なのか、既存なのか、既存であれば何回めなのか)が来店されて、このような要望を受け、このような提案(選択肢を提示)をして、お客さまはこちらを選ばれた。そして、結果がこのような状態です」
という内容を書く必要があります。
そこまで書いて初めて、「このひとにお願いしようかな」と思ってもらえる可能性が出てきます。
ただ、これだけ書くにはもちろん手間がかかりますし、一記事書いたから問い合わせがバンバンくるわけではありません。このような記事を、数十、数百と投稿するから、価値が生まれるのです。
1記事1時間では書けないかもしれないですが、だからといって内容の薄いままポーンと投稿したところで、意味はありません。
1週間に1記事3時間をかけてもいいので、このような丁寧な記事を書きましょう。
SNSへの投稿はいままで通り続けることで、SNSとブログを使い分けましょう。
SNSは「サーッと流し見る」ためのメディアです。
ブログは「じっくり読んでもらう」ためのメディアです。
笹川さんのブログは「流し読む」ように作られているので、いままでの内容ならばSNSだけで構いませんから、例え読んでくれる人数が減ったとしても、じっくりと読んでもらう記事を書きましょう。