自分の価値を上げるには? 売れる人は生き様が面白い! 川畑タケル×エザキヨシタカの美容放談 <後編>
鎌倉・七里ヶ浜のBEAUTRIUMで美容とサーフィンを心から楽しんでいる川畑タケルさん。一方、原宿にあるgrico代表のエザキヨシタカさんは、「美容業界のイノベーター」と言われる存在です。それぞれ活躍しているエリアも、年齢も違うのですが、実はこのお二人、大の仲良しなのだとか。川畑さんと、エザキさんがどんな話をしているのか気になりませんか?
そこでQJナビDAILY編集部が、お二人とイチ押しスタッフを交えた4人で自由に話す場をご用意。第2回目は、ヘアサロンや美容師の価値を高めるアイディアや若手美容師へのメッセージをお聞きしました。ぜひ第1回とあわせてご覧ください。
カット料金はどんどん高くしていったほうがいい(川畑)
川畑:日本には安いサロンがいっぱいあるけれど、もうちょっと高くしたほうがいいんじゃないかな。上手い人は高くしていったほうがいいと思う。そうすると、日本のよさがもっと出てくると思うよ。大金持ちの人はそんなにいないけれど、結構お金を持っている人がいっぱいいるのに、みんなと同じところで切るって言うのもどうなのかなって思うし。
エザキ:それと似た話で、書道の世界で面白いことをしている人がいるんですよ。日本でどれだけ書いてもご飯が食べれないので、海外で作品を売ったりしていて。忍者の恰好をしてライブパフォーマンスをするんです。
最初はロンドンで5万円くらいの売値だったのかな。それでも厳しいので、500万円とか600万円とかにしたら、それでもお金持ちが買ってくれたんですね。なんとドバイでは2億円で売れてたっていう。日本にはそういう文化がないから受け入れられなかったけど、海外には高く評価してくれる人がいたんです。
高く買ってくれる人は、同じように高く買ってくれる人たちとつながっているから、価格を上げていくことができた。ただ、書道やアートは自分の作品ですけれど、髪はお客さんのものなので。人の髪にはさみを入れるわけだから一緒に考えることはできないですけどね。
>今の仕組みでは美容師さんの価値が一向に上がらない(エザキ)