誰にも思いつかない発想力は、狭い世界を深堀りして生きてきた証—美容師のカバンの中身otope 浦さやかさん
PICK UP ITEM|iPad pro+Apple Pencil
狭い世界に生きている。だからこそ深く深く掘っていく
何からインスピレーションを得ているのか質問されることは多いんですけれど、自分では特にアンテナを張っているつもりはありません。
私は好きなジャンルの中だけで生きてきた人なんですよね。
仕事以外だとニコ生を見て、マンガを読んで、絵を描いてというのが、私の生活のほぼ全部を占めています。このiPad proの中でだいたい完結しているくらい狭い世界。でもその世界のことだったら意識しなくても新しい情報が自然と入ってきます。
“幅が狭い分わかる”という感じでしょうか。
そこから新しく気に入ったものを見つけたり、おもしろいと思ったものから仕事でやってみたいことにつながったりしています。
美容師としてはもしかしたら幅広くあったほうがいいのかもしれません。
でもここまでやってきたからには、この狭い世界を貫いて、そのかわり深く深く掘っていこうと思っています。それって好きじゃないとできないことですもんね。
例えばiPad proで絵を描きはじめたら、10時間カフェにいつづけちゃうみたいに。そう、私の休日は本当にそんな感じで、iPad proとApple Pencil があったら、いつまででも過ごせます。
- プロフィール
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otope
代表 浦さやか(うら さやか)
1979年生まれ。長崎県出身。2005年「FLOWERS」にオープニングメンバーとして参加。2015年、同店の姉妹店として東京・表参道に「otope」をオープン。ずば抜けたセンスと独自の感性で、他にはない新しいデザインを発信し続けている。
(取材・文/福田真木子 写真/奥村浩毅)
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