ANTI小松利幸はパーマで世界を変える!? 「人生もデザインしちゃおうよ!」と語るパーマの魔術師の熱い想い
パーマで髪をよくする時代に突入した
-可能性というところで、美容業界の今後の可能性はどう思いますか?
「パーマの観点から言うと、『パーマをかけると髪がキレイになる時代』になったと思うんです。パーマでデザインがよくなるというのは、昔から頑張ってきたことなんですが、これからはパーマをかけて髪の毛がよくなることを目指していきたいなと」
-どちらかというと、パーマは髪が傷むっていうのがお客さま側の感覚ですよね。
「そうなんですよ。よく、『パーマかけたいんだけど』というお客さまの要望に対して『パーマは髪が傷むから、今回はカラーだけにしたら?』と回答する人が多くいると思うのですが、あれは文章的に問題があるんですよ。正しくは、『ハイトーンのカラーで髪がかなり傷んじゃっているから、この傷んでいる上にパーマをかけるともっと傷むから、今日はカラーにしたら?』と言わないとダメ。
美容師の言葉が足りないがために、『パーマをかける=傷む』というのが、とくに若い子たちの間では、定説のようになってしまっているんです。
でも、これからは、傷んでいる髪でもパーマをかけることで髪の毛がよくなっていく時代が来たのかなと思います」
-小松さんが現在、手がけているパーマ剤はありますか?
「今は各メーカーすごく努力をしていて、パーマ剤はかなりよくなっているんです。青山原宿あたりのサロンが取り入れている薬剤なら、どこのメーカーのを使っても大丈夫。でも、パーマ剤はよくなっているのに、パーマのかけかた理論は変わっていないんですよ。ずっと」
-パーマのかけかたの理論ですか?
「そう。そこを変えなくちゃいけないんですよね。
実は、僕、その新しい理論を考え出しちゃったんですよ。僕の新しい理論でパーマをかけたお客さまは、『髪が前よりも柔らかくなった』って言っています。それは、機械がどうととか、薬剤がどうのとかじゃなんです。目新しい道具はなし。
4年前からはじめて、去年の正月までの3年で1,000人以上にパーマをかけて、理論的にも人に教えられるようになってきたので、そのメソッドを7月に世界中に向けてリリースするんです。KPM(Komatsu Perm Method)っていうんですけど、その理論を理解して美容師さんに使っていただけたら、絶対、業界が変わります。僕は日本を変えます。そして、日本を変えるということは、世界も変えるっていうことだと思っています」
- プロフィール
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ANTI
BOSS/小松 利幸(こまつ としゆき)
『元祖カリスマ美容師』として、一気にスターダムへ。パーマの微妙なニュアンスを出すのに欠かせない円錐ロッドやエアウェーブの開発に携わるなど『パーマの魔術師』と呼ばれる。現在は、雑誌やセミナー等で活躍するほか、スタイリング剤などの商品開発にも尽力。
(取材・文/QJナビ編集部)