美容師が編集者に? AFLOATが発行する「Lilou」がサロンイメージを刷新する|JACKYさんインタビュー

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人気サロンAFLOATのオリジナル冊子「Lilou(リル)」をご存知ですか? スタイリストが作り出したヘアやメイクの写真、生活情報などをまとめたこちらの冊子は、店頭に置くだけでなく、電子書籍として発売中。そして編集を担当しているのは、AFLOATのスタイリストたち。協賛企業も自分たちで募り、まるで雑誌のようなクオリティです。

 

なぜ美容室が冊子を作っているのでしょうか? 冊子作りをすることがお店経営にどんな影響を与えるのでしょうか? その答えを聞くため、AFLOAT D’L の人気スタイリストであり、編集長を務めるJACKY(ジャッキー)さんを訪ねました。

 

Lilouを作ることでAFLOATの固定イメージを打ち破りたかった

 

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-Lilouを制作することになったきっかけを教えてください

 

もともと、マネージングディレクターのケンイチたちが冊子を作りたいと計画していたことに加え、ディーラーさんからも作ったらどうかという提案もありメンバーが集まったんです。

 

-今はネットに押されて、紙媒体がどんどん衰退してきているなかで、あえて紙媒体にしようと思ったのはなぜですか?

 

理由は3つあります。1つ目の理由は、お店にきていただくお客さまにじっくりと見ていただきたかったからです。ネットだとサラっと読まれてしまうんですよね。2つ目はAFLOATのイメージを変えたかったから。AFLOATって代表の宮村浩気からの流れで「フェミニン」というイメージが強いと思うんですけど、今のお客さまとは年齢層もテイストも違うお客さまにも来店していただくためには、フェミニンだけじゃないよということを伝える必要がある。3つ目はリクルートのため。美容学校に配ることで美容学生にAFLOATのことをアピールできるんです。予算の関係で600〜700部くらいしか刷れなかったので、お客さまに読んでいただく用に各店舗に100部ずつくらい置き、それ以外は美容学校に配ったり、知り合いに配ったりしていました。

 

-Lilouのコンセプトを教えてください。

 

「ちょっとおしゃれな女の子に届けたい」です。AFLOATの既存のお客さまは30-40代の働く女性が多く、どちらかというとコンサバやフェミニンが好きな女性が多いんです。でも、時代とともにデザインはどんどん変わっていっているし、若いスタイリストも増えているので、コンサバやフェミニンというイメージとは違うAFLOATのもうひとつの顔を見てもらいたかった。あとは、「美容師っておしゃれで楽しい」というイメージをお客さまだけじゃなくて、内部にも発信していきたいっていう意図もありました。

 

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-内部というと、AFLOATのスタッフに向けてという意味ですか?

 

AFLOATのスタッフに向けてという意味もありますし、ほかの美容師さんに向けてという意味もあります。AFLOATのスタッフに関して言えば、こういう冊子を作ることで、雑誌をやったことがないスタイリストが「雑誌に出たい」と思ったり、撮影が好きになるきっかけになったりしてほしい。AFLOATのスタッフ以外へ向けてというと、ほかのサロンの美容師さんや美容学生たちが「AFLOATがなにか面白いことをやっているぞ」と感じてもらえたら…という思いがありますね。実際、そういう声も何度かもらいました。

 

-Lilouの発行当初から、若いスタッフのための教育的な意味合いもあったんですか?

 

はい。雑誌撮影をやったことがない若いスタッフにチャンスをあげられるんですよね。たとえば、ヘアカタログの撮影にしても、何もしていない状態から行くのって相手に失礼だと思うんです。Lilouのページをつくる際にも、まず企画があって、その企画に沿ってモデル集めやらスタイリングをしていくので、実際に一般誌での撮影の依頼がきたときの練習ができる。もちろん、みんな自分では作品撮りしているのですが、人に撮ってもらうのって自分で撮影するのとはぜんぜん違うので、その感じを掴めるのはとてもいい勉強になるんです。

 

>冊子作りが美容師という職業に与えた影響とは?

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