珠実の¥マーク 最終回「2年後に技術売上200万円になるには?」~相談者・鈴木輝さん(24歳)
今まで、女性の美容師さんの「稼ぎたい!」という気持ちを応援してきたこの企画。今回はいよいよ最終回。今までいろいろな女性の悩みを伺ってきましたが、今回は最終回スペシャルとして男性美容師の相談者が登場です。
今回、お悩みを寄せてくれたのは鈴木輝(すずき ひかる)さん。
群馬県の美容専門学校を卒業後、東京・練馬の地域密着型のサロンに就職。3年目に下北沢の新店舗に異動し、ジュニアスタイリストデビューします。その後、下北沢の店舗の閉店に伴い再び練馬区の店舗に異動。2018 に美容師4年目でスタイリストデビューをした鈴木さん。
さて、どのような悩みをお持ちなのでしょうか。
今回のお悩みはこちら~
自己集客をして指名売上を上げたい! 月200万売り上げるには?
珠実(たまみ)
フリーランス美容師・ヘアメイク。ロリィタファッションなど、個性と原宿ファッションを連動したスタイル提案を得意とする。2015年独立。2017年から原宿以外でも札幌まで活躍の場を広げている。2018年よりGO TODAY SHAiRE SALON取締役就任。
美容の技術プラス「好きなこと」を言葉でアピールして、ファンを増やそう
珠実:最終回にしてはじめての男性ということで、今日は相談にきてくださりありがとうございます。
輝:よろしくお願いします!
珠実:現在お勤めになっているのが、練馬区の地域密着型サロンということなのですが、どんなお店なんですか?
輝:席数は14席ほど。スタイリストが6人、アシスタントが6人の美容室です。お客さまは昔からきてくださっている方が多く、ベテランスタイリストからお客さまを引き継ぐことが多いですね。
珠実:美容師さんのファンというよりは、お店のファンという方が多いんですね。素敵なことだと思います。
輝:自分も今は先輩スタイリストから引き継いだお客さまをやらせていただくことが多いのですが、今のアシスタントの子たちがスタイリストになったときに、あんまりお客さまを引き継げないんじゃないか、という不安があり…そのためにも自己集客していきたいんです。
珠実:なるほど。
鈴木さんはショートカットがお得意ということで、SNSでも女性のショートスタイルを中心に写真をアップされていますね。襟足のカット技術に自信がおありということなんですけど、どういった点がこだわりのポイントなんでしょう?
輝:レザーカットがコツで、襟足のクセがある方でも乾かすだけで決まるスタイルになっています。
珠実:そうなんですね。じゃあ、まずお客さまにちゃんと言葉でアピールするのがいいと思います。「あなただけのためにあなたを想ってめちゃくちゃこだわった」ということを、カットの仕上がりを見せて察してもらうのではなく、きちんと言葉で伝えるんです。「このカットはこういう風にこだわってやったので、お悩みが解決したかまた次回教えてくださいね」という感じです。
でも、ショートカットとかカットの技術ってレジェンドが他にもたくさんいるレッドオーシャンなので、そこで抜きん出るには相当の覚悟と努力がいると思うんです。美容師の仕事を楽しみながら売上を上げるには、自分にしかできない分野で差別化するのがいいと私は思っているんですが…鈴木さんは、趣味とかありますか?
輝:カメラと野球ですね。
珠実:じゃあ、そこに的を絞るのはどうでしょう。カメラ好きのお客さまにきてもらうのでもいいし、野球が好きならお客さまの好きなチームが勝ったら眉カットサービスとかするのもいいと思います。ただ、やるのならば中途半端ではなく、ヘアスタイルに関係ないことでも誰にも負けなくいくらい徹底的に勉強することが大事。美容の分野でも、何かしらを極めている人っていうのが、お客さまに喜ばれますよね。それは技術ではなく、趣味でもいいと思うんです。
輝:なるほど。最近聞いたのですが、イギリスではサポーターが好きなサッカーチームを応援するために、そのチームのカラーに髪を染めたり、ロゴのモチーフ(例えば、3本ラインがあるならそのラインを髪型に入れる)を入れたりするのが流行っているらしくて。それの球団バージョンをやってみるというのもいいかな、と思います!
珠実:いいじゃないですか!カープファンだったら赤く染めたりですね(笑)。私もロリィタのお客さまと話していて、「このあとコンサートなんですよ」とか「今度旅行に行くんです」という話が出たら、イベントごとにヘアスタイルを提案することもあります。コンサートなら推しのアイドルさんのテーマカラーを取り入れたり、旅行なら写真映りがいいカラーを意識したり。そういうパーソナルなことでお客さまを喜ばせてあげるのって、すごく丁寧な印象になることだし、他の美容師さんには真似できない、と思わせることになりますよね。輝さんご自身のファンを増やしていくことにも繋がると思います
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