お金の学校「ファイナンシャルアカデミー」の創立者の泉正人（いずみまさと）さんは元美容師。不動産投資で年間家賃収入2億円超を実現した投資家の顔もあわせ持つ人物です。美容師だった泉さんが今に至るまでの軌跡には、「経済的自由」を目指す美容師さんへのヒントが詰まっているはず…ということで、泉さんの美容師時代の話や、美容師さん向けの資産運用のヒントをうかがいました。「お金に困る人生は嫌だ！」という美容師さん必見です！

精一杯の努力をしたが美容師としては成功できなかった

―元美容師とお聞きしました。どうして美容師になったのですか。

手に職をつけて、価値を生み出す仕事をしたいと思ったことが一番の理由です。18歳から5年間、渋谷で美容師をしていました。

アシスタント時代は「仕事を教えてもらっているのにお金をもらっている」ということに違和感を抱きました。まだ自分がやれることが限られており、お金をもらっているのに大して価値を生み出せていないことが歯痒かったんです。1日でも早く、お店に貢献できるようになりたいと思い、朝晩ずっと練習していましたね。

2年弱でスタイリストデビューできたのですが指名が伸びず、「美容師としてやっていくのは難しい」と感じてやめることに…。だから美容師としては挫折を経験しているんですよ。

その後は様々な仕事を経て、IT企業でしばらく働きました。辞めた後に独立し、企業や団体の商標登録を支援する日本初のサイトをつくったんです。商標登録をするときには弁理士さんにお願いする必要があるのですが、その当時は必要な手続きや料金がわかりづらいという問題がありました。

そこで、商標登録の申請から完了まで迷わずできる「仕組み」をつくったら喜ばれるのではないかと思ったのです。実際に商標登録を支援するサイトは大当たりして、美容師時代には提供できなかった価値を世の中に提供している手応えを得ることができました。

お金の情報は世の中にあふれているけれど…本当にほしい情報はなかった

―そこからどのようにファイナンシャルアカデミーにつながっていったのですか。

会社員時代400万円くらいだった年収が起業後に1000万円を突破したんです。600万円くらい余裕が生まれました。一方で僕は事業が永遠に上手くいくとは考えていませんでしたし、何らかの理由で稼げなくなるかもしれないという危機感もあったんです。そこで、お金を運用することに興味を持ちました。

まずは勉強してみようということで、本を読んだり、証券会社やファイナンシャルプランナーのセミナーを聞いたりと、ひたすらやっていましたね。ただ、その時に感じたのは、みんな言っていることがバラバラであり、ほとんどがポジショントークでしかないということ。証券会社のセミナーは株を買ってもらうことが目的だし、ファイナンシャルプランナーも保険会社とつながっていたりする。もっと中立的な意見や知識がほしいと思っていました。でもそれがなかなか見つからない。「中立的な学びの場がないのなら自分でつくろう」と思ったのがファイナンシャルアカデミーの出発点です。

中立的な立場で話してくれる専門家に協力を仰ぎ、小さな教室を運営するところから始めました。私自身も学びながら不動産投資を始めて、年間家賃収入2億円まで増やしています。今もファイナルシャルアカデミーの収益は全て受講生からの学費のみです。不動産・金融関係などの企業に依存せず、あくまで中立的な立場を守っています。

泉さんの不動産投資の実績を現したグラフ。

＞美容師の感性を投資に生かすことができる！？