豊かな暮らしにはいくらかかる？ －人生で必要になるマネー事情－
生涯で使うお金は2億5,000万円以上！？
いろいろな出費についてお話してきましたが、生涯の出費をまとめてみましょう。ここでは夫婦2人、子供1人の3人家族の場合で考えてみます。まず35歳～84歳までの50年間で試算すると、一般的な会社員の場合、35歳～59歳までの25年間で、約5,610万円の消費支出があります。
住宅関係費がローン金利や税金、管理修繕費を合わせて約6,810万円、子供の養育費が0歳～22歳までの23年間で約3,715万円（私立幼稚園、公立小・中・高、私立文系大学に進学した場合）。さらに老後資金は、生活費や高齢者向け施設入居費用、葬儀費用などを合わせて約9,300万円もかかるのです。これらはあくまで参考例ですが、合計すると約2億5,000万円以上になります。
ゆとりある老後を考えると、月々の生活費は夫婦で37万円。この場合、生涯支出は2億9,000万円以上に…！
豊かな生活を願うなら、これだけのお金が必要なのです。あまりの金額に悲観的になる人もいるでしょう。でも安心してください。今からどのくらいかかるのか知っておけば、準備を始めることができます。
まずは美容師としてスキルアップすることが第一。そして「貯め体質」をつくり、お金を増やしていけばいいのです。余裕があれば、しっかり勉強して「お金に稼がせる」資産運用にトライするのもいいでしょう。お金のことも、備えあれば、憂いなしです。
【まとめ】
- 1.今は「普通に生きていたら赤字」になってしまう時代です。無計画にお金を使う生活をしていたら、いつか破たんします。これからかかる支出をしっかり見据え、どのように準備していくべきか、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。
前編はこちらからチェック→ わずか月1万円で、独立資金は貯められる！？
- プロフィール
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ファイナンシャルプランナー 肥後 知歩（ひご ちほ）
大学卒業後、某自動車メーカーのショールームにて勤務。お客さまへのプレゼンテーションや後輩指導などを通じて「人に伝えること」の喜びを知る。その後ホテルに転職し「おもてなし」を学び、現在は、ファイナンシャルアカデミーの「お金の教養講座」等の講師として幅広く活動中。モットーは「『お金の知性』の大切さをわかりやすくお伝えすること」。
（文／外山 武史）
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