年間個人売り上げ1億円でなお進化を続ける“好みを似合うに進化させる”似合わせの達人から、全美容師へのメッセージ
骨格を矯正し、小顔をつくる「MAYUMIカット理論」
20代、30代前半くらいまでならお顔がさほど老化しないので、髪をたくさん削がれた髪型でもそれなりに見えると思います。ですが、加齢が進むにつれて似合わなくなるものです。
そもそも日本人を含め東洋人は丸顔の多い人種。20代まででしたらどんな顔型であってもも、基本的にどの髪型も似合います。30代でも前半であれば卵型の場合は大抵の髪型が似合いますね。ところが、だんだんと老化がすすむとほほの肉が重力にまけて落ちてきます。お顔まわりの肌もたるんでくる。すると、お顔が下に下がり、四角い顔になります。若いときに似合っていた髪型も似合わなくなるのは、フェイスラインが変わるからなんです。だからといって、加齢に逆らうことは難しいし、できたとしても限界があります。だから日本人の骨格を考慮した上で、加齢の悩みを解決する「MAYUMIカット理論」を考案しました。
「MAYUMIカット理論」が目指すところは、360度どこから見ても欧米人の女優さんのようにデザインされた髪型をつくること。なぜ日本人ではなく欧米人の骨格に寄せるのかというと、日本人は洋服を着るからです。ファッションを踏まえた上で髪型をデザインするのが美容師の仕事だと考えています。
一般的なカット理論と異なり、「MAYUMIカット理論」では、髪を8面体でとらえて卵型のシルエットを目指すことが大前提。その上で、レイヤーカットとグラデーションカットを適切な位置で施します。どこでレイヤーを入れはじめるのか感覚的に決める人が多いと思いますが、「MAYUMIカット理論」では、あごの延長線上と髪が重なる位置と決まっています。こうすることで髪のボリュームを出せるし、日本人の頭にありがちな絶壁をカバーできるのです。カットはシャンプーとブローをしたあとにします。お客さまの頭のカタチと髪質、はえぐせ、お体とのバランスを考慮しながらデザインするからです。
もう一つ、大きなポイントは前髪の考え方の違いです。一般的に前髪は、目尻と目尻の間を指すことが多いですが、私は鏡で正面から見たときに映る髪の毛は前髪として考えています。顔周りの髪も前髪と捉えることで、お顔のカタチやたるみをカバーしやすくなり、小顔をつくりやすくなるのです。
大切なのはいかにして美しい卵型をつくるか。面長なら前髪を下ろす、四角いお顔なら前髪を伸ばして分けて、ほほを隠すことで小顔補正するなど、お客さまに合わせてデザインします。これらが「MAYUMIカット理論」の一部です。気になるかたはぜひ、セミナーにご参加ください。
>好みを似合うに進化させるために、髪を育てるところから始める