知らなきゃソン!“雇用保険”は美容師の強い味方です!
知っておきたい受給条件と手続きの流れ
ではいざ退職することになったとき、何をしたらいいのでしょうか。具体的な手続きは、最寄りのハローワークに行くところからスタート。訪問時は以下を持参します。
■ 雇用保険被保険者離職票
■ 本人確認ができるもの(運転免許証など)
■ 写真2枚
■ 印鑑
■ 本人名義の普通預金通帳(郵便局も含む)
受給対象者は「いつでも就職できる能力があるにもかかわらず、本人やハローワークの努力によっても、職業に就くことができない『失業の状態』にあること」が大前提。さらに離職の日以前2年間に、被保険者期間※1が通算して12か月以上あることが原則となります。
※1 被保険者期間とは、雇用保険の被保険者であった期間のうち、離職日から1か月ごとに区切っていた期間に賃金支払いの基礎となった日数が11日以上ある月を1か月と計算します。
受給資格を確認したら、雇用保険の受給についての重要事項を説明する受給説明会に参加。「雇用保険受給資格者証」、「失業認定申告書」を受け取り、第1回目の「失業認定日」を伝えられます。原則として4週間に1度、失業の認定を受けることで受給を継続できます。
失業給付金の受給開始日と受給期間は会社都合(倒産・契約満了など)や自己都合などの退職理由によって大きく異なるので、雇用保険被保険者離職票の中にある「離職理由」の欄の内容を確認しましょう。会社側が離職理由の選択を間違えることもあるので、やはり関心を持って正確な情報を集める姿勢が大事なんです。
【まとめ】
- 1.雇用保険のことだけではなく、自分も関わっている制度やお金のことについて、「知りたい」と思うことが全ての出発点。興味を持って調べる習慣が、いつかあなたを助けてくれるかもしれません。
- プロフィール
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ファイナンシャルプランナー
肥後 知歩 (ひご ちほ)
大学卒業後、某自動車メーカーのショールームにて勤務。お客さまへのプレゼンテーションや後輩指導などを通じて「人に伝えること」の喜びを知る。その後ホテルに転職し「おもてなし」を学び、現在は、ファイナンシャルアカデミーの「お金の教養講座」等の講師として幅広く活動中。モットーは「『お金の知性』の大切さをわかりやすくお伝えすること」。
(文/外山 武史)