年収300万円で持ち家!? 「住まい探しのプロ」に女性美容師が直撃。マンション購入のメリットを聞いてみた!(前編)

年収300万円あればローンを組むことができる!

 

 

Satsuki:まだマンションを買うためにローンを組むイメージがわかなくて。どのくらい収入があれば組めるものなんですか。

 

白石:安定した収入があることが前提ですね。年収的には300万円台で購入している人も多いですし、少なくとも200万円台の方でもローンは組めますので、アシスタントの方でもマンション購入の夢を叶えることは可能です。

 

まず住宅ローンの最長期間が35年です。そして「35年の返済期間が終わるのが、80歳の誕生日を迎えるまで」と決まっています。つまり、35年ローンを組むとなるとローンの支払いを44歳までに始めなければなりません。

 

もし定年までに支払いを終わらせたいなら、30代半ばくらいまでに購入することが理想でしょう。しかし繰り上げ返済で期間を短縮することもできますので、個人的には50歳でも60歳でも買った方がいいと思っています。今は人生100年時代ですから。

 

レイナ:安定した収入をクリアすればローンは組めるということですね。

 

白石:そうです。でも、ローンや公共料金や税金などの滞納歴がある人、リボ払いでの買い物がたくさんある人などは注意が必要です。

 

意外と落とし穴になっているのが携帯電話。通話料の中に携帯電話の分割購入代金も含まれているケースが多いので、うっかり支払いを忘れたりすると滞納履歴として残ってしまうんですよ。

 

Satsuki:美容師の働き方の幅が広がっていて、業務委託や派遣、パートなどもさまざまなのですが、やっぱり正社員が一番有利なんでしょうか。

 

白石:銀行の住宅ローンは正社員のほうが通りやすいです。正社員以外の方は「フラット35」という住宅ローンプランで購入することができますので、どなたもあきらめずにチャレンジしてほしいですね。


「女性のための快適住まいづくり研究会」のマンションライブラリーでは住宅ローンの最新情報を常時公開中

 

※フラット35 https://www.flat35.com/

民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する全期間固定金利の住宅ローン。


不動産の価値はゼロにならない! だから手厚い保障もついてくる

 

レイナ:でも将来のことはわからないし、ローンを組むのは怖い気持ちもあります。

 

白石:美容師さんはハードなお仕事ですもんね。だからこそ健康で一番元気なときに買ってほしいという気持ちもあります。健康を害してしまうと団体信用生命保険に入ることができなくなってしまうんです。

 

団体信用生命保険とは、返済中に亡くなったり、高度障害になってしまったときに、その保険金で住宅ローンの残高が完済されるという保険です。ご自身の身に万が一のことがあったときも、親族が残債を払わずにすみます。

 

特に銀行の住宅ローンの場合は、団体信用生命保険の加入が必須条件になっているので、健康なうちにローンを組んだ方が得策です。

 

ちなみに、ここ最近は女性の社会進出が進んでいるので、女性専用のローンもあるんですよ。特典としては就業不能時の入院だけではなく、自宅療養中もローン返済を保険でカバーできるなど手厚い保障があります。

 

一方で賃貸住まいの場合は、病気になったからといって、家賃を払わなくていいなんてことにはなりませんよね。

 

ローンは怖いという気持ちもわかります。でもこうした保障があるし、ローンの支払いは、必ず終わりがくるんです。しかもマンションなどの不動産は価値がゼロになることはないから資産として残ります。

 

レイナ:なるほど。万が一健康を害して働けなくなったときも、マンションを持っていれば安心ですね。それに、もし年金暮らしになった時とか、家賃を払い続けることできるのかなと心配になります。



 

白石:セミナーでもよくお話しするのですが、資産価値の高いマンションを上手に選べば、10年後、20年後、買った当時の価格よりも高く売れることもあるんですよ。

 

ローンの返済が終わったときに1000万円くらいの資産価値が残っていたとしたらそれはもう貯金しているのと同じですよね。だから、ローンは借金ではなく「マンション貯金」と考えてもいいかもしれませんね。

 

レイナ:確かに、家賃を払い続けてもお金は残らない!(苦笑)  私も「マンション貯金」したくなってきました! お金を借りてマンションを買っているのに、将来のための貯金になるのって、すごくお得ですね。

 

白石:20代のお二人がマンション買うとなったら、銀行が例えば3000万円とか大きな額のお金を貸してくれるわけじゃないですか。これってすごいことなんですよ。

 

これがマンションじゃなくて「株式投資をするのでお金を貸してください」といっても借りられないですよね。なぜなら銀行側のリスクが大きいからです。株式投資に失敗してお金がゼロになることもあるから。一方で、マンションは資産としての価値が残るから、銀行は融資してくれるというわけなんですよ。

 

しかも、今、ローンを組むことができるなんてみなさん幸せですよ。だから「買うなら今!」ってお勧めしているんです。

 

→次回に続く

 

取材協力

一般社団法人 女性のための快適住まいづくり研究会

 

1991年に代表小島ひろ美により設立され女性の「安全で快適な住まい選び」を応援するために活動。各分野の専門家が「女性が生涯にわたり安全で快適に幸せに暮らせる住まいづくり」の調査、研究、企画提案など幅広い活動を展開。会員は10万人を超える。「女性のための快適住まいづくり研究会」はマンション購入に関心のある女性たちが会員としてセミナーやイベントを通じて知識や情報を吸収し、女性にとってより快適な住まいづくりを考える一般社団法人。「女性のためのかしこいマンション購入術講座」セミナー開催中。

https://kaiteki.gr.jp/

(文/外山武史 撮影/泉山美代子)

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