稼ぎたいならお金を使うべき!? 美LIFEクリエイター、長谷川朋美が美容師に教える 「好きなことで年収を上げる方法」
「自分が好きで選んだ美容の道だけど、なかなか給与が上がらない…」そう悩む美容師は多いですよね。そこで今回は、好きなことでお金を作り出していくための方法について、「好きなことでお金を稼ぐ方法」の著者であり、美LIFE(ビライフ)クリエイターとして活躍する長谷川朋美さんに伺います。
年収アップの先を見据えて行動すると結果はついてくる
-美容師に向けて年収アップのためのコツを3つほど教えてください。
①コンセプトに基づき自らをブランド化する
お客さまは技術だけではなく人柄も見てその人につくと思うので、自分自身のブランド化を徹底することです。自分がなりたい人物像のコンセプトを決めたら、ファッション、話し方、振る舞い方など、日常の全てのことを、決めたコンセプトに基づいて選択してみて。例えばエレガントな印象を人に与えたいなら、自分の発言内容や仕草、洋服を選ぶときにも「エレガントな人ならこうする」という選択をするのです。こうして思考や挙動をコンセプトで統一することで安定した印象を人に与えることができます。
コンセプト設定をする際は、モチベーションが上がらなければ続かないと思うので、「これはきっとウケるだろう」と打算的になるのではなく、基本的に自分にとって心地よいものやワクワクするものを選びます。そしてコンセプトに合った写真や言葉を切り貼りしたスクラップブックや映画など、迷ったときになりたい自分を思い出させてくれるようなスイッチをいくつか持っておくといいと思います。
②一流の接客を自ら体験し、お客さまに提供する
相手に喜んでもらえることをするのは当たり前として、その先のサプライズを与えられる人になること。例えば、前回好きと言ったお茶を出してくれた、誕生月にサロンに行ったらお花やメッセージカードをいただいたなど、「こんなことまでしてくれるんだ」「こんなことまで覚えてくれていたんだ」というお客さまも予想していなかった小さなスペシャル感をどれだけ提供できるかということです。
こうしたお客さまの要望の一歩先をつかむコツは、自分が一流の接客を体験することです。例えば私はサロン経営をしていた頃、定期的に「ザ・リッツカールトン」などのホテルにスタッフを連れていき、「どういう接客、目配りの仕方をしているかを見ていて」と伝え、その後スタッフ一人ずつからレポートをあげてもらっていました。ただ受け身になるのではなく、こうされてどう思ったとか、自分だったらどうするかを考えるのです。そして自分がされて素敵だと思ったことは自分もすぐに取り入れてみる。「いつかやろう」はだめで、例え規模の大きなことでも、そこへの足がかりになるような今すぐできる何かを、潜在意識に落としこめる48時間以内に実践するのが大切です。
③ゴールを通過点と捉え、日々の積み重ねに励む
挨拶をする、笑顔でいる、クリーンな環境を保つ、小さいことでもスタッフ同士で声を掛け合うなど、日々の当たり前をどれだけコツコツ積み上げられるかということ。日々の直接的に売り上げにつながるであろう何かよりも、目の前にある小さなことを積み重ねることで、レベルアップや昇給などの結果はついてくるものだと思います。
「スタイリストになる」「年収を上げる」はゴールにしているとそこに到達したときにモチベーションが続かなくなってしまうので、それらをあくまで通過点と捉え、スタイリストになってどうしたいのか、年収をあげて何をしたいのかなどその先を見続ける必要があります。そのためには日頃の小さな積み重ねが不可欠で、その結果年収は上がってくるのだと思います。