ママ美容師を全力で応援するオンラインサロンを開設!埼玉のサロンヘアデザイン3214ゆうこさん
ママ美容師が必要とする「交流」と「学びの場」を提供したい
ママ美容師のオンラインサロンの活動は、「ラインオープンチャット」(仲間づくり)と「セミナー」(技術の獲得)の2つを軸にして活動しています。この2つは、自分が「もうダメだ」と八方塞がりになったとき求めていた「仲間」と「勉強の場」です。
私が美容師になった15年前は、子育てをしながら美容師をやっている人はあまりいなくて、「ママ美容師」という概念もなく、「子育てしながら美容師をしているのは、世界で私だけなのではないか」と思えて、壁にぶつかって、落ち込むこともよくありました。そうしたときは、孤立するのが一番つらかったですね。だから同じ立場の人たちと交流して、「みんな同じように、がんばっている」と思える場所づくりがしたかったんです。ちょっとしたことでも誰かに話すことで、気持ちの整理ができることもあります。
産休後や子育て後に復帰したいと思っても技術がネックになることも多いものですが、スクールやセミナーに行きたくても子連れでは難しいし、お金もかかります。だから「MAMABI FAMILY」が主催するセミナーは、子連れOKで、保育園に預けている時間に参加できるようにし、参加費もおさえて、セミナーの内容はYouTubeでも流して無料で見られるようにしています。
おかげさまで、第1回目のセミナーは大盛況。コロナで色々と制約があって大変ですが、今後もセミナーは続けていきたいですね。子育て中のママでももっと学べるし、もっと活躍できるし、もっと美容師を楽しめるはず。そのための土台を、私たちの世代でつくっていければと思っています。
(応援メッセージ)
先日、フリーランスの美容師さんから「ママになるタイミングを迷っています」というご相談をいただきました。予約も毎日いっぱいで忙しく、急に出産となったとき、お客さまをどうしたらいいのかというお悩みでしたが、確かに、迷ってしまう状況だと思います。そうした方も多いのではないでしょうか。
まず、自分の人生をどうしたいかよく考えることが大事だと思います。そこで「子どもがいたほうがいい」と思えたら、どこかで仕事をストップして、周囲やお客さまに迷惑をかけなければなりません。
心苦しいかもしれませんが、そうした経験があれば、周囲の人へ恩返ししたいという気持ちもわいてきて、産後は仕事をもっとがんばれると思います。人間的にも成長し、魅力も増します。どんなことでもそうだと思いますが、マイナスがいつかプラスになるときが、必ずくるはずです。
美容業界では、子育てをしながら働く環境が、まだ整っていません。そこをどうにか改善できればと思っています。微力ですが、今後もコツコツまわりを巻き込みながら活動していくので、同じ志をもつ方がいらっしゃれば、ぜひ、一緒にがんばっていきませんか?
- プロフィール
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「ヘアデザイン3214」
スタイリスト
ゆうこ
埼玉県出身。埼玉県理容美容専門学校卒業。埼玉県内の美容室に入社。入社1年目に出産のために退社。その後2つの美容室で働いた後、2人目を出産。出産後は飲食店でアルバイトをしながら、美容師として復帰できるよう勉強を続ける。2013年に夫がオープンした「ヘアデザイン3214」に入社。2017年に「ママ美容師ゆうこ」を名乗り、2018年に最初のブログサイト「MAMABI365」をスタート。2019年にインスタに切り替え、2020年9月よりママ美容師と美容室オーナーを対象としたオンラインサロン「MAMABI FAMILY」を開始。
(文/揚石圭子 撮影/泉山美代子)