RITZ高橋真以子さんの“売れっ子であり続けるための意識の持ち方”

「サロンにとって重要な存在になる」という意識で動くこと

 

 

美容師になってからはサロンワークをはじめ、撮影やセミナー講師などもして、とにかく忙しい日々でした。アシスタントのころから、いかにサロンに貢献し、そこで「なくてはならない存在」になれるかを常に考えながら動いていました。私がスタイリストになりたてのころは、「自分の代わりは掃いて捨てるくらいいる」という感じで、生存競争が厳しかったんです。

 

今は時代が変わって、職場が合わないと感じたら見切りをつけるのも早い人が多いですね。でも美容師を続けていきたいなら「サロンになくてはならない存在になる」という意識は、いつの時代も欠かせないことだと思います。

 

常に変化を恐れず「時代とともに変わり続けること」も美容に携わる者として持つべき大事な要素です。ヘアデザインの最先端にいるためには、いろいろな人の話を聞き、あらゆるメディアで最新の情報をチェックして、仕入れた情報を精査して自分のものにしていく柔軟性とセンスが必要だと思います。

 

「仕事」も「子育て」も好きだから疲れない

 

 

30歳で結婚し、今、子どもは4歳になりました。保育園には、朝は夫が送ってくれますが、帰りは私が迎えに行くため、仕事は5時あがりにさせていただいています。ある程度働く時間に制限はありますが、撮影やセミナー講師なども、必要としていただけるうちは全力で頑張りたいと思っています。

 

よく「子育てと仕事の両立は大変でしょう?」と言われますが、そうでもないんです(笑)。体力的にはフルタイムで働いていたときのほうがハードで、今のほうがよく眠れるし健康的な生活です。疲れないのは、子育てが楽しいからかもしれません。なにしろ子どもがかわい過ぎて(笑)。子どもができるまでの35年間は自分のことが一番大切だったけれど、自分よりも大切な存在ができたことが衝撃的でした。今まで感じたことのない新たな感情が芽生えたことに驚いています。

 

「仕事」と「子育て」とは別物で比べることはできませんが、私にとって両方とも大事です。「仕事」だけでも「子育て」だけでもダメで、両方とも自分が積極的にやっていきたいことなんです。

 

 

子育てと仕事の両立方法は、人によってさまざまです。例えば、今の私のアシスタントをしてくれている西尾さんは、子育てをしながら「アシスタント」専門で働いています。アシスタントの仕事は、いかにホスピタリティを発揮してお客さまをもてなし、スタイリストのサポートをするかが重要ですが、そうした専門家として活動するのもこれからの新しい働き方だと思います。

 

>高橋さんが仕事の上で一番幸せだと感じるとき

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