ヘアスタイルの「くずし」までロジカルに考える

ヘアセットを感覚だのみではなく、誰もが実践できる理論に落とし込むために、私は月間何百人というお客さまのセットをしながら、ナレッジ（知識や情報）をためていきました。

もしも、galdy.の「カールアイロン理論」や「骨格似合わせ理論」など、細かい理論をイチから説明することになったら、1日2日ではとても足りません。例えば、「くずし」や「おくれ毛」にも素敵に仕上げるための方程式があるんです。

「くずし」は、カールの流れをよんで、狙った場所にボリュームを出せるように、リッジに対してピンポイントで施すもの。「おくれ毛」も、どこから引き出すか、また、どのように巻くかによって、見た目の印象が全く変わってきます。なんとなくもみあげから引き出す美容師さんも多いですが、そうすると顔が大きく見えやすいというデメリットもあるんですよ。

カールアイロンもそう。いろいろなカールがあり、それぞれのニュアンスを理解してこそ、微細な表現ができるのです。そして、そういう情報は、お客さまも求めているものなんですよ。