美容師の結婚式はやはり特別!? 美容師の結婚式レポート
みんなに幸せを運ぶ黄色い結婚式 -高円寺四百倍美容室/仲川和人編-
運命を感じる不思議な共通点
奥さまとの出会いは、実は元々お客さまでして…ただ、お店で声をかけたわけではなく、友人に誘われた飲み会でたまたま遭遇したんです。その場で意気投合して、後日デートに誘い、その日に付き合い始めました。
お客さまとそういう関係になるなんて考えてもいなかったんですけど唯一、奥さんだけは「あ、全然アリだな」って思いましたね。 よく、“恋愛”と“結婚”は違う、って言われていると思いますが、たしかに付き合い始めの頃から頭のどこかで「この人と結婚するんじゃないか…」という感覚がありました。
僕の母親と奥さんの誕生日が同じことや、奥さんのご先祖さまのルーツが僕の地元と同じだったり…と、不思議な縁を感じる相手でした。 (ちなみに仲川さんの出身は新潟県・佐渡島、奥さんは北海道だそう) そんな感じで、結婚することにお互いなんの抵抗もなく周りからの反対も何一つなかったので、付き合って9ヶ月で気付いたら結婚していました(笑) プロポーズも、改まってしたわけではなくごくごく自然に結婚する流れでしたね。
奥さまがリードをとった結婚式準備
入籍してから、実際に式を挙げるまでは7ヶ月ほど間があったのですが、式場を決めて本格的な準備を始めてからは約4ヶ月かかりました。 式の準備で一番大変だったのは“席次表”を決めることですね。一つのテーブルに大体5〜6人しか座れないので、誰々が座れないとか誰と誰を一緒にしようか…など、正直すごく面倒くさかったです(笑)他にも、生い立ち紹介のムービーやウェルカムスペースに関しては自分たちで作ったので、大変でした。
奥さまが結婚式準備のタイミングで務めていた仕事を辞めたので、ほぼ任せていました。自分はあまりこだわりがなくて、奥さんも「あんまりこだわらない」なんて言っていたのに、いざ準備を進めているとすごく細かい上に厳しくて…式当日はウェルカムボードの位置が伝えていたのと違う!って怒っていました(笑)
“幸せの黄色”がドレスコードの結婚式 自分の仕事を親御さんに見てもらいたかった
披露宴の際、参加してくれたゲストたちの前で奥さんのお色直しとして公開ヘアセットをしました。登場の前に簡単にアレンジできる状態にしておいて、制限時間3分で仕上げました。 本当は挙式のときも僕がセットしてあげたかったんですけど、僕自身の準備もあり、朝5時起きはさすがにツラくて…それだったら、お色直しのタイミングでみんなに見てもらいたいな、と。奥さんの親御さんにも、自分がやっている仕事を見てもらいたかったので、とてもいい機会になったと思います。
黄色のワンポイントが会話のきっかけに
まずは、みんなの記憶に残る結婚式にしたい! というのが第一にありました。僕も今までに何度か友人の結婚式などに参加していますが、「どんな結婚式でなにをした」っていう部分までは覚えていないんですよね。もちろん、結婚式自体は素晴らしいものだし幸せな気持ちになれるんですけど、ただ出席しているだけだと印象に残らない。なので、ゲスト参加型の結婚式にしようと考えました。
ドレスコードを設けて、その日はゲスト全員に幸せの色である“黄色いもの”を必ずなにか一つ身につけて来てくれるようにお願いしました。 それぞれにネクタイや靴下、ドレスなど色んなところに黄色があるおかげで、会場が華やかな雰囲気になったうえ、「どうしてそこを黄色にしたんですか」などゲスト同士の会話のきっかけにもなったみたいです。初めて会う人とも自然に会話が盛り上がれた、とすごく好評で僕としてもすごく嬉しかったですね。
周囲に支えられていることを再認識
人生において、2人が主役ってそのときだけだと思うんです。生きていく中で、周りの人から「おめでとう!」と心の底から祝福される機会なんてそうそうないことですし。 すごくいい気分になれますよ、主役はなにやってもいいですからね(笑) 改めて、自分たちはこの人たちの支えがあってここまでやってこれたんだな、と再認識できました。それってすごく幸せなことだと思うんですよ。どうしても結婚式をできない理由がある…というのでなければ、結婚式はするべきだと思いますね。あんなに楽しくて幸せな時間は他にないですよ。
結婚を考える美容師さんへメッセージ
どうしても美容師という職業柄、クリエイティブなことは全部自分が! と思ってしまうかも知れませんが、晴れの日くらいは誰かに任せてもいいのではないでしょうか。結婚式のように、その場にいる全員が自分のことを祝福しに来てくれるイベントなんて人生で一度きりですし、その日ばかりは“尽くされる”側に回るのもアリじゃないかと。職業病、っていうのは分かるんですけど、1日くらいは離れないとね。(笑)
結婚式データベース
挙式スタイル:クリエイティブ婚
会場:挙式/お台場の結婚式場 2次会/kawara CAFE & DINING 銀座店
季節:秋(2013年11月)
人数:80人ほど(美容師、地元の友だち、前職の先輩などなど)
予算:250〜300万円以内(の予定でしたが全っ然収まらなかったです)
お相手の職業:結婚前はアパレル関係、今は専業主婦です
結婚当時の年齢:仲川さん…26歳 奥さん…26歳
結婚式の曜日:土曜日(オーナーから土曜日にお店を休むのは最初で最後だと言われました)
- プロフィール
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高円寺四百倍美容室/店長
仲川 和人(なかがわ かずと)
新潟県佐渡島出身。青山など、都内数店舗を経て高円寺四百倍美容室へ。 【四百倍】キレイになって【四百倍】元気になっていただくというお店のコンセプトに加え、現在は若手の育成に力を注いでいる。
HP>http://www.yonhyakubai.com/
お二人の結婚式エピソード、いかがでしたか? 幸せにあふれているなあ…というのが取材を通しての率直な感想です。さすが美容師ということもあり、ドレスコードやオーナー同士のバリカン対決など、個性が光る結婚式でしたね。 ただ、「普段尽くしている美容師だからこそ、この日くらい尽くされてもいいんじゃないか」という言葉、まさにその通りだと思います! お二人の幸せエピソードによって結婚式を挙げたくなったそこのあなた! 今年こそは「結婚」という目標を立ててみてはいかがでしょうか。
(文:長橋 諒)
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