ママでもバリバリ働きたい方必見! 結婚・出産を経てgricoのTOMOMIさんがより一層輝いているワケ
【最終章】「TOMOMIさんだからできたんでしょ?」は間違い
今私がママ美容師として働くことができているのは、「TOMOMIさんだからできたんでしょ?」と思っている人もいるかもしれません。でも、そうじゃないんですよ。本当は誰でも復帰できるはずなんだけれど、サロンの環境が整っていなかったり、産休・育休前の準備ができていなかったりするから、難しくなっているのだと思います。そういう意味でも、早い段階で女性美容師のキャリアを見据えた教育をしたり、復帰前提で働く環境を整備したりしたほうがいいです。
独身時代は、結婚や出産をすると自分のキャリアが止まるイメージがありました。で、もしそうなってもサロンが受け止めてくれるという安心感はありました。エザキやエザキの奥さんからの「甘えられるところは、いっぱい甘えていいんだよお母さんだけど働いているということがすごいし、それが一種のブランディングにもなっているんだよ」という言葉が本当にありがたかったです。この仕事は最終的には一人ではできないと思うんですよ。私たちを慕ってくれるお客さまがいて、スタッフや家族のサポートがあって成り立つと思うので、いつも感謝を忘れないでいたいです。
サロンの厚意に甘えすぎず、自分なりの挑戦を続けて結果を出したいという想いもあります。自分のポジショニングを確立していくために、サロンワークや撮影はもちろん、セミナーも増やして、仕事の幅を広げていきたいです。
私が私らしく、潤いのある人生を送っていないと、子どもも幸せにできないと思うんですよね。私が子どものころに憧れていた母親のように、私も輝いていたい。いつも自分らしくいられるように、自分でこれからのキャリアを切り拓いていきたいです。
ママでもバリキャリできるPoint!
1 女性だけが育児の責任を持つのではなく、家族全体でバランスとる。
2 料金アップなど時短になっても稼げる方法を見出す。そのためにも出産前に技術を磨いてキャリアを積む。
3 お客さまはスタッフ全員で担当する気持ちで、後輩を育てる。
4 ママで働いていることは強み。ママ美容師としての接客やブランディングを強化しよう。
5 環境に甘えすぎず、周りへの感謝を行動で示そう。
- プロフィール
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grico(グリコ)
マネージャー/TOMOMI(ともみ)
茨城県出身。茨城理容美容専門学校卒業後、吉祥寺(東京)の美容院に6年間勤務。その後2010年よりgricoに参加。メンズスタイルではトレンド大賞でグランプリを受賞。美容業界誌やファッション誌のスタイリングなど幅広く活躍中。
(取材・文/外山 武史 撮影/泉山 美代子)
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