ママでもバリバリ働きたい方必見! 結婚・出産を経てgricoのTOMOMIさんがより一層輝いているワケ

【第三章】 「TOMOMIさん、カットの料金を上げてもいいから」

 

 

復帰してから活躍するためには、サロンのサポートが欠かせないと思います。妊娠がわかったときに、エザキから「TOMOMIさん、カットの料金を上げてもいいから」って言われたんですよ。子どもが生まれると、どうしても働く時間が短くなります。けれど、サロンにいられる時間が減っても、カット料金が上がっていれば問題が軽減されるわけです。

 

料金を上げることが怖くなかったわけではないですが、1500円アップしてもお客さまには理解していただいています。料金を上げたことで、自分の価値やサービスを見つめ直す機会になりましたし、もっと自分の価値を高めたいモチベーションにもつながっています。

 

育休中、失客はほぼなかったんです。トータルで3カ月くらいしか育休を取らなかったこともありますが、一番大きな理由はサロンの教育にあります。

 

 

お客さま全員をすべてのスタッフで担当するのがgricoの運営スタイル。「私がいなくなったとき、あなたがお客さまを担当するんだから、自分のお客さまだと思って接客して」って私もスタッフにお願いしていたんです。だから、今きてくださるお客さまも、「じゃあ今日はいつもと違うスタイリストにお願いしようかな」と自然に思ってくださるんですよ。女性美容師が働き続けるためには、「サロンのお客さまを、スタッフ全員で担当する」という考え方がすごく大事だと私は思っています。

 

 

【第四章】 “ママ美容師”として新しい可能性を追求したい

 

 

もちろん、サロンから与えてもらうだけではなく、自分に何かができるのが常に考えています。そんな考えのもと、去年1年間はサポート的な動きをしてきました。スタッフのモチベーションが下がっているときに支えてあげたり、日々どんな仕事をしているのか丁寧に聞いた上でアドバイスをしたりしています。サロンにいられる時間は短いですが、それでもスタッフたちをちゃんと見ていることが伝わればと思っています。

 

それともう一つ、母親になった経験を仕事にも活かしていきたいと考えています。たとえば、子どもが生まれたことで、お客さまに対しても「お子さんを連れて一緒にきてくださいね」と言えるようになりました。だから今は、子連れのお客さまも随分と増えました。

 

私はセミナーで地方にうかがうこともあるのですが、青森で知り合ったママ美容師さんたちは、復帰してもアシスタントしかできない状況らしいんですね。やはり、子どもの送り迎えがあってフルタイムで働けないからとか、看病のため急にサロンを抜けないといけないとか、色々な理由があるからだと思います。でも、ママ美容師さんたちも、きっとお客さまの髪を切りたいと思っているはず。そのためには、やっぱり会社の理解とサポートが欠かせないですよね。

 

>「TOMOMIさんだからできたんでしょ?」は間違い

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