Case.3

せっかくお金を稼いでも、旦那には独身時代から変わらない出費癖があって、美容師仲間と毎週サーフィンに行ったり、ブランドの服を買い込んだりして、気が付けば毎月お金のことでヒーヒー言っています。浪費癖のある旦那とはどう向き合えばいいのでしょうか？（妻・美容師／夫・美容師）

すごく危険な状態ですね。このままではいつか破たんすると思います。一度ご夫婦で将来について話し合う機会をもうけてほしいですね。今、旦那さんは無計画だから浪費するのであって、キチンとした計画があれば変わるかもしれません。

例えば、夫婦でお店を出すとか、お家を買うとか、子供の教育費を貯めるとか…できるだけ具体的に二人で実現したいことを話し合ってみてください。そして、いつそれを実現するか決めて、そこから逆算してみると、「無駄遣いしている場合じゃない」と旦那さんも気が付くと思いますよ。

それでもダメな場合は、奥さんがお財布を握ってしまうこと。旦那さんに任せていたら将来的に共倒れしてしまいますから。

　　Case.4

仕事が終わっても後輩のレッスンやミーティングで早く帰れないですし小さな子供もいて、夫婦で二人きりになる時間を作ることができません。気が付けばもう半年も夜の営みをしていないのですが、これってマズイですか？（夫・美容師／妻・専業主婦）

夫婦の間に1カ月性交渉がない状態がセックスレスと言われていますが、どちらにも不満がないなら問題ありません。でも、どちらかが我慢していたとしたら、それは由々しき問題ですね。奥さんから誘われて「今日は体調が悪いから」と言って断ったら、別の日に自分からスキンシップをしてみるとか、間をあけないことが大事。とくに女性は一度断られると、誘うのが怖くなってしまうこともあるのです。セックスしていない時間が長くなればなるほど、きっかけがつかみにくくなります。こうなると大変です。

なにも挿入にこだわる必要はなくて、裸で抱き合うだけでも二人が満足できるならそれでもいいです。とにかく、まずはスキンシップを大切にして、二人の距離を縮めるようにしてはいかがでしょうか。

　　高草木さんから美容師さんへ夫婦円満のアドバイス！

これからご紹介する「三つの自尊心」を大切にしてください。まずは、「自己好感」。これは、愛されたい、愛してほしいという欲求です。次に「自己有能感」。これは自分の能力を認めてほしいという欲求ですね。そして「自己重要感」。これは、相手に必要とされたいという欲求です。これら三つは男女ともに持っているものです。

女性の浮気の原因は、「自己好感」不足だったりします。「愛されていない」と感じて、「愛してくれる人」にもとに向かってしまうわけです。だから、愛を伝えたり、スキンシップをしたりすることが大事ですね。

男性の場合は、「自己有能感」と「自己重要感」が満たされないと、夫婦関係が破たんしやすくなります。「この役立たず！」とか「ちょっと邪魔なんだけど」みたいなことを言っていると、旦那さんの心はどんどん離れていって、「尊敬しています」とか「あなたが必要です」とか言ってくれる女の人のもとに行ってしまうわけです。ぜひ、普段から「三つの自尊心」を思い出して、心を満たす言葉をかけてあげてください。

プロフィール

NPO法人　日本家族問題相談連盟認定カウンセラー
高草木 陽光（たかくさぎ はるみ）

毛髪カウンセラーとして10年以上「髪の悩み」を持つ人の相談を受け、夫婦や家族の問題・男女関係・人間関係のストレスが大きな要因となっていることを知る。自身の結婚の悩みや、人々の心の痛みを和らげ、心身ともに元気になってもらいたいという想いがきっかけとなり、「夫婦問題カウンセラー」の道へ。現在までのカウンセリング・相談数は、累計6000件以上。カウンセリングのみならず、執筆活動やテレビ出演など、多方面で活躍している。

HP>http://haru-counseling.com/index.html

（取材・構成 QJナビ編集部／写真　菊池麻美）

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