美人アラサー美容師がノンストップで語る! キャリア・恋愛・将来の本音座談会

結婚・妊娠…女性美容師がぶつかる壁に、イマドキオーナーの対応とは

 

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-結婚とかはどうですか?

 

野口さん「30歳を過ぎて結婚を考えるようになって、現在おつきあいしている人ともそういう話が出ているんです。彼は自営業で家での仕事も多いので、主婦業をきちんとやってくれる人が欲しいタイプ。家で仕事をすることもあるので、その手伝いをすることもありますし、朝昼晩の食事、掃除・洗濯などの家事は100%私の役割です。朝6時からの撮影のときは、4時半に起きてご飯つくったりとか…」

 

津田さん「えー! すごいんですけど!」

 

SAKURA「えー。どうして、そんなことができるんですか?」

 

野口さん「家事を完璧に求められるけど、仕事も楽しい。でも、仕事だけに生きていきたいわけじゃないから、0か100かじゃなく、どうにかこの人とうまくやって行ける方法はないかなと考えていたんです。その矢先に、彼に『日曜日、休めないの?』と言われて。最初は『美容師が日曜日に休むなんてありえない!』と思ったのですが、だんだん、それもありかも…と思ってきて、代表にかけあってみたんです。そうしたら、あっさりOKが出て」

 

-懐が広いですね。

 

野口さん「そうなんです。最初は辞める覚悟でお話ししたら、『日曜、休みなよ』って。それで、いろいろと交渉した結果、去年の10月から毎週日曜と月曜+公休2日で月10日のお休みをいただいています。

撮影とかセミナーはやらせてもらっているのですが、休みの日にご飯をまとめてつくって冷凍しておけるので、すごくラクになりました。給料形態も完全歩合制に変えてもらって、Belleのスタッフで唯一、パートタイムみたいな感じ(笑)。本当に、代表2人がすごく理解があるんです。堀之内は結婚して子どももいるので、家事の大変さとかもよくわかってくれる。飯田も『これから女性美容師が生き残っていくための道を野口がつくれ』と言ってくれて」

 

-理解がありますね。

 

野口さん「休みを10日間頂いているのですが、売り上げは前年比で上がっているんです。たぶん、今までの『しんどいなー』という状態じゃない、オンオフのメリハリがついた状態が続いているからだと思うのですが、日曜日に来てくださっていたお客さまも分散して来てくださるようになって。代表からも『休みも増えて、売り上げも増えて、万々歳だなー』と言われています」

 

-売り上げが伸びたら、代表も万々歳ですもんね。

 

野口さん「そうですよね(笑)。日曜に休ませてもらっている分、家のことはバシッとやります。お掃除をやってくれていた方を入れるのをやめて、その代わりの私が全部やる、みたいな」

 

津田さん「バシッとやってますねー。尊敬するー」

 

野口さん「だから、月10日の休みが必要なんですよ」

 

SAKURAさん「月10日あってもやらないかも」

 

一同「私もー」

 

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野口さんの話に、開いた口が塞がらない一同…

 

-SAKURAさんも結婚されていますが、仕事と家事の両立はどうされていますか?

 

SAKURAさん「野口さんの話がすごすぎて、そのあとに話をしたくないんですけど…(笑)。うちは、主人がとても理解のある人だということと、彼の仕事柄、月に1、2回しかご飯を一緒に食べられないんですよね。そのこともあって、結婚したことで、なにか役割が増えたということはないですね。

 

ただ、主人がもう40歳なので、子どものことは考えます。私としては『今すぐほしい』と思っているわけではないのですが、相手の気持ちもあるし。でもこの年齢になってくると、セミナーの仕事なども増えてきますよね。セミナーのオファーって先の日程のことが多いので『どういうタイミングで子どもを産めばいいのかな』と、ナーバスになっていた時期もありました」

 

今はいかがですか?

 

SAKURAさん「私がナーバスになっていることにVANも気づいていたんですよね。そうしたらある日、『お前がそういうことになったら、俺が代わりにセミナーやっても大丈夫だから』と言ってくれて」

 

津田さん「すごい! SAKURAさんのセミナー聞きに来たのに、代表のVANさんが出て来たらビックリしますね(笑)」

 

SAKURAさん「VANが『妊娠したっていうのは、悪い報告じゃないでしょ。むしろいい報告なんだから、みんな納得してくれるでしょ』って言ってくれたんです。私としても、受けた仕事は自分でやりたいとは思うけど、そこまで言ってくれる人がいるなら大丈夫なんじゃないかなと、不安が消えてなくなりました。私自身、いつか出産しても、なにがなんでもなるべく早く仕事に戻りたいと考えているし、子どもを育てながら仕事をしている美容師がもっと増えるといいなと思っているから、そういう風に言ってくれる人が身近にいることは、本当にありがたいなと思っています」

 

野口さん「本当に。うちの代表も、『野口が働きやすいように、産休制度とかもお前がつくっていけばいい』と言ってくれていて、本当にありがたいですね」

 

SAKURAさん「家のことをメインでやりたい人もいるし、仕事をしっかりやりたい人もいると思うんです。どちらが悪いとかではないので、それを選べるような制度にしていかないとと思います」

 

-家事に関しては、両極端なお二人でしたが、津田さんは、どちらのタイプですか?

 

津田さん「断然、SAKURAさんですよ(笑)。家事とかできなくても、それを許してくれる人がいいなと思っているんですけど、私、不安になってきました。私にできるのかな。といっても、まだ結婚の影も形もないのですけど。いつかは結婚も出産もしたいと思っているので。

 

GARDENも、最近では女性美容師が結婚や出産を理由に辞める人は少なくなっていますね。子どもができたタイミングで時短勤務にしたり、結婚後は撮影から手を引いて、家事のウエイトを増やしたりと、働き方は本当に人それぞれ。私は結婚しても子どもができても、今までみたいにバリバリ仕事をしていたいのですが、そういう働き方だって、会社との話し合い次第で可能なんだろうなと思っています」

 

-女性の働き方に理解のある、サロンが増えているんですね。今後、女性美容師の活躍できるサロンがますます増えて、女性がもっと楽しく働ける業界にしたいですね。まだまだ話し足りないですが、時間がきてしまいましたので…

 

野口さん「今日は誰も私の話しに賛同してくれなくてびっくりしちゃいました…」

 

津田さん「いや〜、共感できないです!(笑)」

 

SAKURAさん「野口さんの今後が気になるので、このメンバーで第二弾やってください! 」

 

(取材・文/QJナビ編集部)

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