湯川正人×C・crew森田 怜スペシャルインタビュー 好きな仕事で「かっこいい人」になるとは
経験があるからこそ、かっこいい人になれる
―おふたりって自分の個性をどのように考えていますか?
湯川:今自分がやっていることをどんどん追求しているところかなぁ。
今は、サーフィンはもちろん、音楽活動とデザインにも力を入れています。テレビに出たおかげでサーフィンのことを知ってもらう機会が増えた。でもサーフィンだけだと、出会えない人ってたくさんいるんです。
僕、欲望の塊なんですよね。いろんなことに挑戦したくなる。誰も歩いていない道を作っていきたいし、自分の幅を広げていきたいんですよ。
余談ですが、いろんなジャンルをやっていると、いろいろ言ってくる人がいるんですけど、フルシカトしましょう(笑)。好きなことを死ぬまでやりたいし、いろんなところから自分の好きなことって見つかるんですよね。
森田:僕の個性はやっぱり技術かなぁ。
今は写真でいくらでもごまかせますけど、カットは嘘つけないんですよね。
美容師って生き残るのが大変じゃないですか。お客さまにきてもらうには、練習して力に変えていくしかないんですよね。
カットで女らしさ、男らしさを引き出していくのが僕の個性かな。
湯川:怜くん、本当にカット早いんですよ。これまで切ってもらった人の中でいちばん早いかも。
―森田さんから見て、若手美容師が成長する秘訣ってありますか?
森田:う〜ん、“素直であること”かなぁ。自分の足りないところを受け入れていければ、成長が早まるような気がします。
湯川:表面的なかっこつけじゃなくて、ちゃんと経験を踏まえていかないとかっこいい人になれないような気がします。
僕がテラハ出演後、ちょっとだけ天狗になってた時期(笑)がありましたが、周りに才能があるかっこいい大人がたくさんいたんですよね。そのおかげで早めに目を覚ますことができた。業界を長生きしていくためにも、かっこいい人になるためにも、ちゃんと経験をしている事実って本当に大事。
―おふたりには尊敬している人や、インスピレーションを受けた人っているんですか?
湯川:自分は尊敬というか、刺激をうけた人はいます!
10代後半で唯一読み切った本の、日本人で唯一マイケル・ジャクソンに認められたダンサーのケントモリさんに。彼はコンビニに行くだけでも、オシャレをしていたらしく、 それを友達にバカにされていたけど、自分の意志を曲げなかったから今の自分がいるって言ってました。自分の個性を大事にすることを大切にするようになったのは、この本を読んだからかもしれません。
森田:へぇ〜。僕にはそういう人がいないんですよね。ちょっと考えさせてください(笑)。
湯川:後は草間彌生さんには一度お会いしてみたい。あの頭の中はお話してみないとわからないんだろうなぁ、って思います。