【女性美容師がコスメブランド立ち上げ】NAO、MAYUKA、MAOが地域を超えてつながったオンライン一期一会。現場ニーズを知る美容師視点で作られたコスメ “YEAU”開発秘話に迫る!
ノウハウなしでのスタート。“作りたいものを作る”ことだけはブレなかった。
NAO:コスメ作りに関して、私たちはなにせ未経験。ノウハウも何もない状態でスタートしました。理論も分からないし、本当に全部手探りでしたので、きっと間違えていたこともたくさんあったと思います。だけど、作るものは二人を信じて、全てお任せしました!
MAYUKA: NAOさんが、私たちが作りたいものを作りたい、と言ってくれたので、私は
ブランドに対してこうしたい! というよりは、こういうアイシャドウが作りたい!という感じで作るものを決めました。元々コスメが好きなので、作りたいなと思うものはたくさんあったのですが、コロナもまだまだ続きそうですし、マスクでも見える範囲だとしたらアイシャドウかなって。
NAO: MAYUKAさんのセンスがあれば、作るものなんでもオシャレになるだろうと確信していました。だからあえてこちらからアイテムは指定していません。ただ自由に作ってくださいとお願いしました。
MAYUKA:それがすごいと思います! 丸投げしちゃって良いの?って思いましたけど、どうせ作れるなら、色物で、好きな感じのアイシャドウにしたいなって。
色に関しては、自分がずっと好きで、定番で持っていたいものをパレットに1色ずつ入れました。廃盤で無くなってしまった色味と、これはすごいお気に入りの色だけど、もうちょっとこうだったら良いなという部分を改良して1色ずつ。あとは、メイクって気分で変わるものなので、今の気分の色を作りました。
MAO:私はSNSで発信しているメイクがツヤ肌メインだったので、何を作りたいかと聞かれたとき、最初に作るならお肌の質感や血色をコントロール出来るものが良いなと思って、ハイライトとチークにしました。初回のミーティングの時点で、作るものと色まで決まってしまいましたね。
お客さまやインスタグラムを見ていると、イエベ・ブルベを気にしている人が多いなと感じていたので、一応イエベ用・ブルベ用に作ろうかなと。けれど、私自身はあまり気にしていないんです。最終的には自分が使いやすそうなものになったかなという感じです(笑)
あとはしばらくノーチークが流行っていたけど、主張し過ぎない程度にあった方が良いと思っていたし、広範囲に塗っても自然なツヤが出るくらいの質感のハイライトが欲しかったので、完全に自分が欲しいものを作らせていただきました!!
こだわりをカタチにしていく、楽しさと難しさ。
MAYUKA:最初は、こんな色がオシャレだなーとイメージは湧いていたけど、あまり固まっていなくて。色物って、お肌の色によって発色が異なるので、どんな肌トーンの方にも馴染むような色味になるようにこだわってはいました。でも実際にそれを商品化していくには、とにかく伝えるのが難しすぎて、直接工場に行ってしまいました! そこで色見本をたくさん見せてもらって。実際に見に行って会って伝えることができたら、割とスムーズに決まりましたね。
質感の修正は、何回もしてもらいました。繰り返しやっていく内に少しずつ分かってきた感じです。こういう質感だとパサついちゃうなとか、油分量と色の見え方の違いとか。本当に何回もテストを重ねましたし、NAOさんには工場探しも頑張ってもらいました。
NAO:はい。最初に決まりそうだった工場だと、なかなか思うような質感にならなそうだったので、また探し直して、何度も出向いて、今の工場に巡り会えました。
MAO:私はハイライトとチークを担当していました。無限にある色の中から選ぶ訳ではなかったのですが、試作を繰り返すうちに、見過ぎて色の違いがだんだん分からなくなってしまいまって。とにかく毎日自分に使って、多分これが良いと思うという色に最終的に決めました。少し不安でしたが、出来上がってみたらめっちゃ良かった! そして作っていく中で、コスメに対しての愛着がすごく沸きました。
MAYUKA:本当に勉強になりましたね。普段からコスメを色々使っていて、これがもうちょっとこうだったら良いなというのがあって、工場にそれを伝えて出すけど、戻ってきたのは何か違うなーということが多くて。イメージを言語化することの難しさを知りました。
NAO:そうですね。だから完成した時は、本当に出来るんだなって感動しましたね。これなら自信を持って販売できる!という感じでした。
MAYUKA:純粋に“可愛い!”と思いました。紙の箱に入っているところを見た時、本当に商品になったんだなって実感しましたし、嬉しかったです。すごく可愛く見えました!