小さな仕事を全力でできない人に、大きな仕事は来ない! 美容師とヘアメイクで活躍する丸林彩花さん
自分でスケジュールや方針を変えられるのがいいところ
仕事が趣味のようなものなので、週1日も休みがとれないときでも、プライベートを犠牲にしている感覚がありません。フリーランスになりたてのときは仕事を詰めすぎて無茶しすぎたところもありますが、今は休みが取れないときには、午前中休むとか、午後は早めにあがるとか、次の日が朝5時入りの撮影なら前の日は少し予定をゆるめに組むなど、調整しています。
これまでは美容師とヘアメイクの仕事を分けるために、美容室ではメイクはしないことに決めていましたが、今後は一般のお客さまをメイクする機会を増やしていきたいと思っています。
というのも、最近一般の人をメイクして変身させる企画を担当することがあって、コンプレックスを活かしてプロデュースすることにすごくやりがいを感じたんです。ヘアメイクだけではなく、全身の変身企画もありますよね。自分の持っているコネクションを使って、アパレルからエステ、シェービングなどのプロフェッショナルを集めて、メスを入れない、ナチュラルな“令和版ビューティーコロシアム”のようなことができたら、おもしろそうだなと考えています。
「小さな仕事を全力でできない人に、大きな仕事は来ない」これは、私が身をもって体験したことです。今でこそ、広告やテレビCMなど大きな仕事もやっていますが、それは、どんなに小さな仕事でも真剣に向き合ってきたからだと思います。
たとえば立ち上がったばかりののアパレル会社の長時間のルック撮影で先方から「ギャラもほとんど出せないけれど」と言われるような仕事とか、広告でもプロデューサーが若くて、ほぼギャラなしで時間と体力を奪われるような過酷な仕事でも、手を抜かずにやってきました。今では、そうして一緒に仕事をつくりあげてきた会社やプロデューサーが成長し、大きな仕事を依頼してくださるようになりました。
美容師とヘアメイク、どちらの仕事をするにしても、小さなことも手を抜かずに、きちんとやっていくことが大切だと思います。
ヘアー&メイクアップ
丸林彩花(まるばやし あやか)
福岡県出身。大村美容ファッション専門学校卒業。都内美容室にてディレクターを務める一方、ヘアメイクとしても活動。入社4年でスタイリストデビュー。2018年、フリーランスとして独立。2022年9月SKAVATIにフリーランスの美容師として参加。ファッションをはじめとするグラフィック、カタログの他、テレビCMなどのヘアメイクも多数手がける。
(文/揚石圭子 撮影/泉山美代子)
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