行き詰まったときには、新しい視点を！〜Cocoonキッカワミワさんの困難の乗り越え方
コンテスト前夜のどんでん返し！？ 諦めない心はサロンワークにつながる
スタイリストになりたてのころは、お客さまが一人も来ない日もありましたが、それでも落ち込まずにやってこられたのは、周囲のスタッフの支えがあったおかげでもあります。
行き詰まっている私を見て、「こういうコンテストがあるから、やってみれば？」と先輩が提案してくれました。
最初は自分のために挑戦するコンテストという気持ちでした。でも、モデルさんを探してくれたり、衣装やメイクを提案してくれる後輩や、アドバイスをくれる先輩と一緒に作品を作るうちに、そもそも挑戦できること自体あたりまえではなく、周りの人の支えがあるからだということに気づいたんです。
Cocoonのスタッフはみんな、先輩も後輩も関係なく助け合うことができて、素晴らしい関係性を築いています。そうした環境で働くことができることは、本当にありがたいことです。
先輩や後輩から学ぶことも多いですね。例えばコンテストに出る当初は、いい結果を残したいという思いが強くありますが、終わってみると、結果よりも、作品をつくる過程で、先輩や後輩から重要なことを教わっていたと気付かされます。アイデアをよく詰めることや、最後まで諦めない気持ちを持つことの大切さなど、本当にたくさんのことを教えてもらいました。コンテスト前日の夜に先輩から「これじゃダメだよ」と言われたこともありました。本気でダメ出しをすることは簡単なことではないですよね。少しでもいい方向に向くようにしてくれるからこその「想い」だったんだなと思いました。今私が後輩にそれすると考えると本当に大変なことだなと実感します。そこで正直なアドバイスをしてもらったからこそ自分のOKラインの低さや仕事のレベルの低さを気づかせてもらったんだと今は思います。
そうした気づきは、今でもサロンワークでも生かされています。
アシスタント時代から美容師の楽しさを感じてほしい
今年の４月からマネージャーとなり、後輩のカットレッスンや外部でカットセミナーも任せてもらっています。後輩のアシスタントたちが、技術を身につけることによって自信をつけていく様子が見られるのは、とてもうれしいですね。自信がないと前に進むことはできませんよね。
自分も自信がなかったから後輩たちの気持ちがよくわかります。なので、少しでも自信を持って一歩前に踏み出してもらうために、自分には何かできるかなと考えています。
美容師とは、人に求められることがやりがいにつながる仕事だと思います。アシスタントの段階からやりがいを感じて、「美容師とは楽しい仕事」と感じることができたら、がんばれると思うんです。後輩にもそうした環境をつくってあげられればと、日々思っています。
先輩から「想い」を大事にすることの大切さを教わった
Cocoonという環境は入社当時から自分にとってはとてもあったかい環境で、そこで育ててもらってきたんだと思っています。今その環境を守っていく立場になって先輩たちがしてきてくれたことを実感しています。今は後輩の子たちがそう感じてもらえる場所にしたいなと思っています。人に対して何ができるか、そういった気持ちは美容師としての基礎となっています。
今カットレッスンを担当していますが、後輩がなかなか理解できないという時もあります。そんな時はどう伝えたらわかりやすいか、理解してもらえるのかをすごく考えます。そこでの改善点をカットセミナーに活かしたり、教えているようで実は自分も勉強させてもらっているんだなと感じています。
