自分自身がパワースポットであれ! トップであり続けるための「ALBUM」NATSUMIさんの仕事の流儀

 

「ALBUM」(渋谷・銀座)のエースとして活躍するディレクターのNATSUMIさん。数字がモノを言いそうなIT系サロンに勤めながら、「数字は追わない。心を込めて接客すれば、それが自然と数字につながるもの」と言います。「人が好きで美容師になった」というNATSUMIさんの接客に対する考え方とは。トップを走り続けるために必要な事などを伺いました。

 


 

美容師への入り口は究極の接客業

 

 

美容師になりたいと思ったきっかけは、接客業が好きだったからです。学生時代に居酒屋でアルバイトをしているとき、お客さまと接するのが楽しくて、究極の接客業である美容師を目指したいと思うようになりました。人の気分は髪型によって大きく左右されるので、美容師は、もっとも人の心を動かす接客業だと思ったんです。

 

「人が好きだから美容師をやっている」と、今でも自覚しています。ALBUMはITサロンで売り上げや再来率など、何から何まで数字で提示されます。でもだからこそ、お客さまにいかに心を込めて向き合うかが重要だと思っています。お客さまを第一に考えて仕事をしていれば、自ずと結果はついてくるもの。数字も大切な事だけれど、接客を二の次にして、売り上げの数字を目標に仕事をする美容師に負ける気はしません!(笑)。

 

接客の基本は、最初に就職した老舗サロンで学びました。お客さまが美容師に求めていることや、挨拶や自己紹介の仕方など、先輩に基本的なことをそれこそ厳しく教わりました。その基本があって今があるなと心底思います。そのサロンではシャンプー指名ができたので、まず自分を覚えてもらえるように積極的に話しかけたり、お客さまが前回話した内容を覚えておいて続きを話せるようにしたりと、アシスタントながら色々と工夫していました。お客さまに「シャンプーはあなたにお願いしたい」と言われると、「やっぱり私ですよね!!」とはりきってました(笑)。お客さまに指名していただけることが純粋にうれしくて、やりがいだったんですよね。

 

アシスタントの運命を握るのはスタイリストと思え!

 

 

お客さまだけではなく、周囲にいるスタッフなど、自分に関わる人をよろこばせたいというマインドが一番にあることは、今も昔も変わりありません。自分がここまでやってこられたのは、上司や先輩の方々はもちろん、アシスタントの助けがあったからです。

 

「ALBUM」(アルバム)ではスタイリストと数名のアシスタントがチームを組んで仕事をしていますが、アシスタントはどんなスタイリストにつくかによって、その後の美容師人生が決まってきます。私は今、アシスタントを2人つけて、3〜4席を受け持っていますが、予約が埋まらず、暇になるようなことは絶対にしたくない。仕事が減れば、減った分だけアシスタントの経験数が減り、技術・接客方法ともに、向上していくチャンスを奪うことにもなります。だから、予約は常に埋まるようにして後輩にいい背中を見せ、学びのチャンスもたくさん提供したいと思っています。

 

 

ありがたいことに暇になることもなく、ディレクターになってから数年間は、売り上げ1位をキープしています。でも先ほどもお伝えしたように、お客さまを大切にしていれば数字も自ずと上がっていくものです。やはり美容師としての軸は、数字を追い求めることではなく、お客さまをいかに大切にするか。後輩たちにも、そうしたマインドであってもらいたい。そのためには自分自身がぶれずに、お客さまを第一に考える姿勢を保ち続けていきたいと思っています。

 

お客さまの悩みを率直に伝えられる女性美容師は絶対に強い

 

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