見事グランプリ受賞!GAFF・ミョウガマキさんの人気No.1を獲得する秘訣は「感性を信じて変化すること」
得意分野を活かしてお客さまによろこんでいただきたい
グランプリをいただいてから、お客さまは1.3倍ほどに増えました。私は、最初から最後までお客さまとしっかり向き合い、納得のいくスタイルをつくりあげたいので、アシスタントはつけずに、シャンプーからスタイリングまですべて一人で行っています。そのため、1日に対応できる客数が限られてしまいますが、お客さまにご満足いただける結果につながっていると思います。
グランプリに選ばれたスタイルは、顔型を選ばず、頭が小さく見えるスタイルで、「顔まわりの透け感が好き」と言ってくださる方が多いです。今は、外ハネの軽めのボブスタイルが人気なので、この写真を見てオーダーしてくださるお客さまが増えています。
もともとボブやショートを得意としていますが、自分の提案するスタイルが支持され、得意分野を存分に活かせるのは、うれしいですね。
インスタグラムは写真を見やすく整理して
普段の集客には、インスタグラムも活用しています。見やすいように写真はすべて縦位置に揃え、左2列には作品を、右1列にはお客さまの写真を並べるようにしています。作品とお客さまの写真ではテイストが違うので、混ぜてしまうと見にくくなってしまいます。
作品撮りは、1カ月にモデルさん2人のペースで行い、モデルさん1人に対して2パターンのスタイルをつくっています。自分の思いどおりの世界観をつくりたいので、服もメイクも撮影も、すべて自分でやります。
「世界観」といっても、とにかく自分の好きなもの、「いいな」と思うものをつくるということなのですが(笑)。撮影するのは上半身だけですが、ヘアスタイルとファッションの組み合わせによって写真の雰囲気がすごく変わるので、服選びも大事にしています。
====コンテストを目指す方へのアドバイス====
私は、覚えるまでに時間のかかるタイプで、カットも撮影も、とにかく数をこなして技術を習得してきました。撮影した作品写真はたくさんの先輩に見ていただき、それをきっかけにフォトショップを使った編集方法を教えていただきました。自分のやりたいことを形にするために、周囲の方からの助言も大切にしています。
他の美容師の方のインスタグラムもたくさん見て、「自分もこうしたものをつくってみたい」と思ったら、まずモデルさんで試させてもらいます。最初は真似であっても、モデルさんに似合うスタイルに試行錯誤しながらアレンジしていくことで、自分なりのオリジナルのスタイルができていきます。
ヘアも写真も、「これが自分のスタイル」と一つに決めず、その時の気分でいろいろと試して、雰囲気を変えています。基本知識や技術はベースになるものですが、あまり縛られ過ぎるとつまらなくなってしまいます。感性を大切にし、その時に感じたものによって、自在に変化させていくのがいいのかなと思います。
- プロフィール
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GAFF表参道本店/スタイリスト
ミョウガ マキ
千葉県出身。真野美容専門学校卒業。都内美容室に就職後、GAFF(ギャフ)に転職してスタイリストデビュー。美容師歴8年。2021年ホットペッパービューティーアワード・レディース部門ベストスタイルにて1位を獲得。小顔見せカットが人気で、客層は10〜40代と幅広い。
(文/揚石圭子 撮影/泉山美代子)
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