独自の世界観を追求して〜美容師・ファッションデザイナーとして活躍するMEIMUさん

お客さまとは友人のようなおつきあいを

 

 

髪と服の仕事をしていると、「こういう服には、こういう髪型が似合いそう」とか、逆に「こういう髪型なら、こういう服が似合いそう」などと、両方の分野においてインスピレーションが湧きやすくなります。ブランドの仕事をするようになり、美容師としての幅も広がったと思います。

 

ブランドのファンになっていただいた方が、美容室を知って、来てくださることもあります。美容室にはブランドの服やグッズも置いているので、美容室のお客さまがブランドを知って、お買い物をしてくださることも。

 

 

美容室は、お客さまと、人生を一緒に歩ける感じがいいですよね。出会った頃は中学生だったのに、気づけばもうお子さんがいたりして。通い続けてくださるお客さまとは、自然と、「お客さま」というより、友人のようなおつきあいになっていきます。

 

今後は、美容室もブランドも、もっと大きくしていきたい。ゆくゆくは海外に進出したいな、とも考えています。

 

〈応援メッセージ〉

 

 

ファッションブランドを立ち上げることができたのは、フリーランス(業務委託ではなく、面貸し)という働き方によって、自分の時間をつくることができたからです。そしてフリーランスとして独立できたのは、スタイリストになるまでの厳しい修行時代があったから。フリーランスになるためには、美容師としての技術、接客技術、お客さまをいかに獲得するかなど、総合的な力が必要です。

 

好きなことを形にするためには、まず、土台がしっかりしていないといけません。土台がしっかりしていないと、好きなことを副業にしようと思っても、どちらもダメになってしまいます。

 

美容師だけではなく、他のことにも挑戦していこうと思うなら、まずは美容師としての力をしっかりつけること。そうしてはじめて、他のことに挑戦する余裕ができるのだと思います。

 

 

プロフィール
Hotely スタイリスト
MEIMU(めいむ)

神奈川県出身。国際理容美容専門学校卒業後、原宿の大手美容室に勤務。25歳でフリーランスとして独立。アパレルブランドで洋服の買い付けの仕事を経験した後、ファッションブランド「MEME vintage」を立ちあげる。2020年5月に美容師の夫とともに美容室「Hotely」をオープン。美容師としてだけではなく、ファッションブランドのデザイナー、バイヤーとしても活躍中。

 

(文/揚石圭子  撮影/泉山美代子)

 

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