独自の世界観を追求して〜美容師・ファッションデザイナーとして活躍するMEIMUさん
フリーランスの美容師として、また、ファッションブランド「MEME vintage」の代表・デザイナーとして活躍するMEIMUさんは、今年5月、代官山(東京)に美容室「Hotely」をオープン。独自の世界観を発信する拠点となっています。髪を切るのも、服をつくるのも、「誰かに喜んでもらうことが原動力」と言うMEIMUさん。これまでの遍歴をおうかがいしました。
美容専門学校の学費は自分で準備
高校を卒業してから、1年間フリーターをして学費を貯め、そのあとに美容専門学校に入学しました。
卒業後フリーターになったのは、親に「美容師になりたい」と伝えたとき、「専門学校ではなく、大学に行きなさい!」と反対されたのがきっかけです。「自分で稼いだお金で行くなら、文句はないでしょう? 一人でなんとかやってやる!」と意地になって、1年間、必死に学費を貯めました。
アルバイトで貯めた200万円を入学金にあて、授業料は奨学金を利用しました。これまで、つらいことがあっても美容師を続けこられたのは、このときがんばった経験があったからだと思っています。
アパレル会社から洋服の買い付けを依頼されて
専門学校卒業後は原宿の大手美容室に就職し、5年間、高度な技術とセンスを持ったスタッフの中で鍛えられました。会社をやめた理由は、自分の目指す方向性と、会社の方向性が違ってきてしまったからです。
退社後は、いずれファッションブランドを立ち上げたいという目標を持ちながら、地元横浜でフリーランスの美容師として働きました。
フリーランス5年目で、転機が訪れました。あるアパレル会社の方が、インスタグラムで私の着ている服を見て、「ファッションブランドを立ち上げてみないか」と声をかけてくださったのです。それを機に、美容師の仕事と並行して、ファッションの仕事を始めました。