言われたことはまずは実践!「ミス・スポンジ」と呼ばれて 〜伊原亜里紗さんの吸収力〜

8人の一流スタイリストに育てられて

 

 

いざ、「Lond」に入社してみると、スタイリスト8人に対し、アシスタントは私1人。スタイリストは皆、同時間にお客さまを3人程度抱えている状況でした。シャンプーからカラーまで、全員分のアシスタントを担当しましたが、それはもう、ものすごい忙しさでした。かなり頑張ったつもりでしたが、どのスタイリストからも、「遅い!」などと怒られてしまって(笑)。

 

たとえお客さまを少しお待たせしてしまうことがあっても、スタイリストがすぐにフォローしてくれて、よい空気感を保つことができました。それはスタイリストの方々の人柄がすばらしかったから、できたことだと思います。いい雰囲気を保つのがどれだけ大変かは、今、自分がスタイリストになってよく理解できます。

 

私はフロアをスムーズにまわすことがすごく得意、というわけではないので、ご迷惑をかけてしまったことも多かったと思います。でも私にとっては、有名店で腕を磨いてきた一流のスタイリストの方々に育ててもらえる環境で、本当に恵まれていたと思います。それが、今の自信につながっています。

 

人間性を育てるには直接対話するのが大事

 

 

「Lond」に入社して数ヶ月後には、アシスタントの人数も増え、1年8ヶ月後にスタイリストデビューを果たしました。そして、その2年後に店長に抜擢。不安はありましたが、まだ若い自分にチャンスを与えてもらえたことがとてもありがたかったです。

 

店長になる前は、自分自身のスキルアップや売り上げアップに力を注いでいましたが、店長になってからは、他のスタッフの技術や接客の様子をチェックしたり、お店全体の数字を上げることに目を向けるようになりました。今、店長になって3年目で、少し余裕が出てきたので、スタッフの礼儀作法の徹底や、人間性をいかに育てていけるかについて、考えています。

 

今は、InstagramやYoutubeなどからも、技術を学べるようになりました。でも、礼儀や人間性は、直接対話をして教えていかないと、育たないものだと思います。私は、本当に多くの先輩方から、人間性を鍛えていただきました。自分がそうした先輩方から得たものを下の人に伝え、「Lond」をより大きく育てることで、恩を返していけたらと思っています。

 

 

>言われたことは素直に実践!「ミススポンジ」と呼ばれて

 

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