苦手分野をどうカバーする? BLUE TOMATO、maiさんの無理のない働き方
奇抜なわけではないのにどうしても何か気になって見てしまう。その人の魅力を最大に引きだすスタイルをつくる名人、「BLUE TOMATO」(ブルートマト)のmai(まい)さん。「今は仕事が楽しくて仕方がない」といいますが、アシスタント時代には、「美容師をやめたい」と思った時期もあったのだとか。そうした気持ちをどう切り替えてきたのか、苦手分野の克服方法、そしてデザインをどう生み出しているのかなどについても、教えていただきました。
興味の赴くまま歩みはじめた美容師の道
高校2年生のときまでは看護師になりたいと思っていましたが、職場体験で自分には合わないと気づき断念。その後、素敵な美容師さんを紹介している雑誌の記事を見て、「クリエイティブな仕事も楽しそう」と興味を覚え、美容専門学校に進みました。だから初めは強い意志で美容師になろうと思っていたわけじゃないんですよ。
就職活動のときに、いくつか面接に落ちて自己嫌悪に陥ったことがありました。その挫折の経験が「本当は何がやりたいのか」「将来どうなりたいのか」など、自分の気持ちを冷静に見つめ直すきっかけになったんです。本当の気持ちが見えてくると、自分の考えを相手に素直に、しっかりと伝えられるようになり、そこから就職活動が順調に進んで、希望のクリエイティブに強いサロンに就職することができました。
当初就職した美容室での経験は、今の自分の土台となっています。「BLUE TOMATO」の代表、MUDAIとはその美容室で出会い、MUDAIが独立するタイミングで私も退職し、「BLUE TOMATO」のオープンから参加することになりました。