9割の大変さは、1割の楽しいでチャラ! Lily宮原幸恵さん流ハッピーに美容師をする方法
誰かをハッピーにしたいなら、まず自分からハッピーに!
美容師は、お客さまの大切な髪の毛や時間を預かり、ハッピーにすることでお金をいただく仕事です。自分が髪を切ってもらうなら、明るくてキラキラしている人にお願いしたいから、自分自身がそうした存在になろうと思っています。「人を楽しませたいなら、まずは自分が楽しむことから」と思って長年過ごしてきたので、今では、お客さまと接するときは、自然とハッピーな気分に切り替わります。
後輩からは、「ポジティブすぎてついていけない」と言われたり(笑)、「どうしたらポジティブになれるのか」ともよく聞かれますが、私もアシスタントのころはポジティブになれないこともありました。仕事が本当に楽しくなりだしたのはスタイリストになってからです。
人は明るい部分があれば、必ず暗い部分もあります。暗い部分を否定するのではなく、自分自身をまるごと受け入れるしかないと思います。そのうえで、プロとしてお客さまをハッピーにする責任があることを意識して、明るい心に切り替える習慣を身につけるといいと思います。
出産時期を選べるフリーランスという働き方
私は、生まれ変わっても美容師になりたいくらいこの仕事が好きです。昨年結婚しましたが、夫も美容師で、「仕事を一生続けていきたい」という思いを理解してくれています。
フリーランスになった理由のひとつに、時間の使い方が自由にできて、会社に迷惑をかけることなく、出産するタイミングを決められることがあります。出産は30代前半までにと考えていますが、子育てをするようになると自由に動けなくなくなるので、子どもができるまでの数年間は自分のために思い切り時間を使いたいですね。
今はお客さまやスタッフの愛情があふれる環境で、いただいた愛をお返したいという思いで、100パーセント楽しみながら働いています。以前は週休二日制でしたが、今は仕事が楽しすぎて休むのがもったいない!って思うほど。毎日こうしてフロアに立てるのも、ついてきてくれるお客さまがいるからだと感謝の気持ちでいっぱいです。
♦♦♦ 応援メッセージ♦♦♦
大変な経験は人の気持ちを理解するうえで役立つものだと思うし、私もそれがあったからこそ、こうして仕事を楽しめるようになったのだと思います。今、大変な時期を過ごしている美容師さんも、身につけた技術は決して自分を裏切らないので、目標に向かって頑張ってほしいですね。
気分は相手に伝染するので、暗い気分のときは、気持ちを明るく切り替えてから、お客さまに接することが大切です。そうしていると、自然とポジティブ思考が身についてくると思いますよ。
- プロフィール
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Lilyスタイリスト
宮原 幸恵(みやはら ゆきえ)
群馬県出身。東京ビューティーアート専門学校卒業後、表参道の美容室に9年間勤務。2018年4月よりLilyを拠点にフリーランスとして活動。芸能人やモデルなど著名人の顧客も多い。
(取材・文/揚石圭子 撮影/泉山美代子)
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