元食品会社のOLが、生涯美容師を心に誓うまで
生涯現役を貫く姿を見て感じたこと
激動の30代を経て、40代に少しペースダウンし、50代の今に至ります。さすがに昔と同じような働き方は難しく、サロンワークの時間も短くなりました。サロンのペースに合わせられなくなったら、この仕事も終わりかな…と思っていたんですが、オーナーが「終わったら帰っていいよ」と言ってくれまして。最近は、自分の体と相談しながら、予約をコントロールして、フロアに立っています。
休みも増やしてもらいました。今は月火休みの完全週休2日制。プライベートでは、鍼灸にいったり、整体にいったり、歯医者にいったり・・・その前後にちょっと買い物に行ったりとかですね。体のメンテナンスに時間をかけています。
かかりつけの歯医者さんは、今は74歳で誰よりも元気。ほかにも、大病から復帰されて、高齢ながら開業医として活躍されている眼科医のお客さまもいます。お二人ともかくしゃくとされていて、「この歳まで働けるよ」って背中で語られている気がするんです。
仕事をしていると、つらいこともあります。でも、それ以上にやっていてよかったと思える瞬間もあります。髪を切りにきてくださるお客さまがいる限り、私は美容師を続けていきたい。自分の存在価値もそこにあると思うので、できるだけ長くフロアに立ち続けたい、というのが今の想いです。
♦♦♦ 応援メッセージ♦♦♦
大変なこともあるけど、どうか美容師を辞めないで!
美容師は大変な仕事だなって思った時期が、私にもありました。でもそれを乗り越えたから、お客さまや美容師仲間、技術など、「一生ものの宝」を手に入れることができたんです。若い美容師のみなさん、どうか辛い時期を乗り越えてください。その先にある未来は、明るいです。美容師は「手に職」を持って、一生、お客さまを喜ばせ続けることができる素敵な仕事…そう気づける日がくると思います。
- プロフィール
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PHASE http://phasehair.jp/
TOP STYLIST/萩原 まゆみ(はぎわらまゆみ)
岩手県出身。日本美容専門学校卒業。高校卒業後に上京し、食品会社の営業事務として勤務。専門学校で学んだのち、都内有名店で美容師のキャリアをスタートさせる。30歳の節目に渡米し、ニューヨークで語学を学びながら、サロンワークを経験。帰国後は1店舗経てPHASEへ。サロンワーク、撮影、セミナーで忙しい毎日を送りながら、現在に至る。
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)
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