髪質改善の醍醐味と言えば、その名の通り髪の質感が変わって、扱いやすくなること。ですが、それだけにとどまらず、「髪質が変わる事で、やりたかったトレンドヘアが出来るようになること」を打ち出して支持を集めるNOVAN DEFORM（ノーヴァンデフォーム）の美容師・江藤亜衣（えとうあい）さんがリクエストQJに初登場。

SNSに投稿されている、お客さまとの会話をコミカルに編集したカウンセリング動画からは、江藤さんが美容師という仕事を心から楽しんでいる様子と、高い技術力が伺えます。

そんな江藤さんに、髪質改善×トレンドヘアというありそうでなかった新ジャンルにたどり着くまでのストーリーや、これからの展望などについてお話いただきました。

諦めたデザインも、サラサラの髪になれば叶うかも！？　髪質改善の技術を高めたアシスタント時代

美容師になると決める前は安定した仕事に就こうと思っていて、歯科衛生士になるつもりでした。でも、高校生のときに友達の付き添いで美容専門学校のオープンキャンパスに行ったらすっごく楽しくて。「そういえば、小さい頃から友達の前髪を切ったり、文化祭でヘアアレンジをしてあげたり、髪を触るのが好きだったな」と思い出したんです。それに考えてみたら、安定した仕事よりも、自分がやればやっただけ結果が出て上を目指せる美容師の方が自分に合う気がしたし、わくわくしたんですよね。

新卒で入社したのは都内のトレンドサロンです。上昇志向や野心が強かったので、いろいろなスタイルが得意な人がいて、技術やデザインを幅広く学べる環境や、SNSにも強いところに惹かれて選びました。

デビュー直前までの2年間アシスタントとして勤めてましたが、そこはとにかく忙しかったですね。ただ、大変だと感じることはたくさんありましたが、辞めたいと思ったことは一度もありませんでした。同期と励まし合って働くのもすごく楽しかったですし、こう言ったら恥ずかしいのですが、私は小さい頃から人を笑顔にするのが心の底から大好きなんですよ。小さい頃は、喜ぶ顔見たさに自分のお小遣いを姉にあげてしまったくらい（笑）。人に喜んでもらいたいという想いが強くて、そのためだったらどれだけでも頑張れるんです。なので、お客さまの笑顔はずっと私のパワーの源なんですよね。

そんな中で環境を変えようと思ったのは、新しい技術を学びたいと思ったからでした。スタイリストになったらトレンド感のあるヘアデザインを打ち出したいと考えていましたが、実際にお客さまと接していくと、髪質によっては理想の質感が再現できなかったり、カラーは可愛いのに、傷んでごわついてしまったりすることも。それに、やってみたいスタイルがあっても、クセや髪質が原因で諦めるお客さまも多いことを実感するようになりました。

そうした積み重ねから、髪質改善とトレンドのヘアデザインを併せて打ち出せたら需要があるんじゃないかと感じて、髪質改善の得意な美容師さんのいるサロンに移ったんです。その2つを組み合わせてブランディングしている美容師さんがあまりいなかったのも、やってみようと思った理由の一つですね。

新卒で入社したサロンをデビュー直前で退職したので、次のサロンでも半年間アシスタントをしながら髪質改善の技術を学びました。

＞自分の殻を破って投稿したカウンセリング動画が集客のきっかけに